今をときめくスターやアーティストにも、初出演、初イベント、初ライブなど、必ず“はじめて”の瞬間がある。そんな未経験ならではのドキドキを、本人に振り返ってもらうのが「私のはじめて」。今回は、福山雅治さんが18歳で初めて長崎から上京した際のエピソードを語った。
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僕にとって一番大きな“初めて”は、18歳のときの上京でしょうね。修学旅行で東京に来たことはあったので、“初めての東京”ではなく、“初上京”です。
高校卒業後、地元・長崎で5カ月間だけサラリーマンをやりましたが、会社を辞めて寝台車で上京しました。すべての始まりは、そこからです。
寝台特急さくらに乗って東京駅に降り立つと、友達が迎えに来てくれていました。高校の同級生で、僕と同じ誕生日、同じ血液型。3年間ずっと同じクラスだったんです。
当時、友達の中で彼だけが寮ではなくて、アパート暮らしをしていたので、彼の家に転がり込むことにしました。
彼が東京駅に迎えに来て、そこから新宿駅へ向かい、新宿東口に到着。「ああ、これがタモリさんが『笑っていいとも!』をやっているアルタか」と思いながらその横を通り過ぎまました。「ここは怖いところだな」と感じつつ歌舞伎町を横目に、西武新宿駅へ。彼が住んでいた拝島へ向かうため、西武新宿線で拝島駅まで行きました。あの一日のことは、今でも克明に覚えてます。
今はイベントなどで新宿に行かせていただくことも多いですが、この年齢になって新宿に戻り、皆さんの前でイベントをしているなんて。人生は本当に分からないものですね(笑)。
東京に来たとき、ちっとも寂しくなかったんですよ。それまで長崎の小さな町で暮らしていて、誰もが誰かの知り合いという環境が、嫌で仕方がなかった。何をするにも、どこへ行っても、必ず誰かの知り合いに出会う。初めて会った人でも、「誰々知ってるよ」とつながってしまう感じがあって。それも長崎を出たい理由の一つでした。
いざ東京へ来て、初めて「自由だー」と思ったんです。この街のことを何も知らないし、誰も知らない。そして誰も自分のことを知らない。「なんてすがすがしいんだ!」と。「自由になりたい」と言い続けてきたけれど、何が自由なのかは分からなかった。でも「ああ、これが自由なんだ」と思いました。
そう思ったのもつかの間、「食べていくのって大変だな」と気付きました。自由というものは、生きていくためのすべてを自分でやらなければならないということ、リスクも責任も自分で負わなければならない。大変だなと、すぐに分かりましたね。
こんな大事な話は、2時間いただいても語り尽くせませんよ(笑)。
<プロフィル>
ふくやま・まさはる 1969年2月6日生まれ、長崎県出身。1990年、「追憶の雨の中」でシンガー・ソングライターとしてデビュー。以降、音楽活動のほか、俳優、写真家、ラジオパーソナリティーなど幅広い分野で活躍。男性ソロアーティストとして「シングル・アルバム総売上枚数」歴代1位の記録を更新中。2025年は映画「ブラック・ショーマン」「映画ラストマン -FIRST LOVE-」の2本の主演作が公開。現在、全国ツアー「NISSAY PRESENTS WE’RE BROS. TOUR 2026 龍、雷乃発声」を開催中。2月3日には、自身が監督を務めた映画「FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ」が公開された。
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