スティーヴン・キングさん原作の映画「サンキュー、チャック」(マイク・フラナガン監督、5月1日公開)で宣伝アンバサダーを務める俳優の斎藤工さんのインタビュー映像がこのほど、公開された。斎藤さんは映像の中で、アンバサダーを引き受けた理由や映画を観賞しての感想、原作者のスティーヴン・キングさんについて話している。
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映画は、スティーヴン・キングさんが2020年に発表した「The Life of Chuck」を実写化した、ヒューマンミステリー。次々に起こる自然災害と人災が地球を襲い、ネットもSNSもつながらなくなったその時に突如、街やテレビ、ラジオを埋め尽くしたのは「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい 39年間に、ありがとう、チャック」という広告。チャック(トム・ヒドルストンさん)とは何者なのか。彼に感謝する意味は何なのか。その答えを知る者は誰もいない。近づく世界の終わりに人々が固唾を呑むなか、場面は一転、広告の男・チャックの視点へと変わり、彼の39年の人生を遡る物語が新たに始まる……という内容。
斎藤さんはなぜ本作のアンバサダーを引き受けたのか。
「僕は天邪鬼な人間なので、映画ファンとしても少し『アンバサダー』というシステムに違和感を感じることがあるんですね。それは、本当に心が動いて、その映画に何かを感じた方が務めるべきだなと思っていて、最初にお話を伺った時点では、自分も映画人として関わる作品の公開日が遠くなかったりするので、お断りする方が『サンキュー、チャック』にとっても良いんじゃないかと思っていたんです。でも、時折、いろいろな状況や環境、考えを凌駕する作品に出会えるのが映画だと思っていて、その大いなる一つであったということで、見る終わった後に『これは絶対に何か意味がある、縁がある』と確信し、むしろこちらから志願させていただいたという流れです」
また映画を観賞し、「宇宙について、小さい頃から壮大すぎて怖いものとして自分の中で捉えている部分もあったのですが、この映画を見終わった後に『自分自身の人生も、一人一人の人生も一つの宇宙だ』ということを教えてもらいました」と話す斎藤さん。
「映画を見てご教授いただいたというよりは、自分の中で感覚的に『こうなんじゃないか』と思っていたことが、答え合わせのようにこの映画によって正解に導かれた気がします。映画体験で、こんなに深いところまで感覚的にタッチされたというか、心の深い部分に触れられたのは初めてでした」
さらに斎藤さんは、今回の「サンキュー、チャック」は、スティーヴン・キングさん自身が年齢を重ねて、「ご自身の有限な未来というところを高い解像度で落とし込んでいる」気がしたという。
「そして何より、深くて広いものは人一人の中にあるということではないかと思います。1章で担任の先生が言う『この手の間にあるものは……』ということの答えみたいなものが、スティーヴン・キングが作家としてもこの映画に全て自分の経験と今現在思うことを落とし込んでくれたのではないか思います。電光掲示板に出てくる一見会計士のチャックが、白いノートに何か書こうとしている男に見えて、生みの苦しみも喜びもそこに表現されているようで、これはスティーヴン・キング自身なんじゃないかなと。自分の人生という物語をこの年齢で作品にしようと思われたんじゃないかと勝手に推測しています」
そのほか、インタビュー映像で斎藤さんは、トム・ヒドルストンさんのダンスシーンや作品全体の構成に加え、「考え抜かれたタイトルなんじゃないかなと2周見た後では思いました」という邦題についても語っている。
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