月夜行路 ―答えは名作の中に―
第六話 夏目漱石の暗号解読せよ。文学版ホームズ東京編、開演!
5月13日(水)放送分
俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第34回(5月14日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者のうち画面にクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、ピークは午前8時9分の70.4%だった。
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「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。
活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。
第34回は、直美(上坂さん)が藤田(坂口涼太郎さん)に伝えていた提案が通り、丸山(若林時英さん)の治療は順調に進み始める。一方で、気持ちが晴れないまま帰宅したりん(見上さん)は偶然、シマケン(佐野晶哉さん)と再会する。
この日の注目度は、50%台と60%台を激しく行ったり来たりするアップダウンの激しい状態。中盤で一度、大きな“山”を作り、70%台に乗った。
休日になり、帰宅する前にりんが卯三郎(坂東彌十郎さん)の店「瑞穂屋」に立ち寄る午前8時6分台は63.5%と注目度が低かったが、りんが卯三郎や勝海舟(片岡鶴太郎さん)と会話する午前8時7分には68.4%に上昇。りんが自宅に戻り、環(英茉さん)に出迎えられる午前8時8分も68.4%が続いた。りんは自宅の玄関で、戸の修理を母の美津(水野美紀さん)から頼まれ奮闘中のシマケンにも出会う。
続く午前8時9分がこの日のピークで、70.4%を記録した。これまで正体不明で、ようやく小説家志望ということだけはわかっていたシマケンが、自身の生まれをりんに話す場面だ。シマケンの家は浜松で料理屋をやっていて、女将の母と大女将の祖母が仕切っているため、女性に指示されるのは慣れているという。シマケンのことが「だいぶわかってきた」というりんに「末っ子なんですね」と言われ、「だから、こうして東京で何者でもないままフラフラやってられる」と返す。
小説の執筆が思うように進まないシマケンの悩みが伝わってくるかのような言葉だ。シマケンの心をおもんばかるように、りんはシマケンの表情を見つめるが、視聴者も同じような気持ちで、画面に吸い寄せられたのかもしれない。最近、洋食作りに凝っているという美津が料理を始めたあたりまでは9分台だ。何を作っているのだろう? それがカレーだとわかるのは午前8時13分台で注目度は65.1%だった。(文・佐々本浩材/MANTANWEB)
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