SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第8話 弱虫で泣き虫!人魚姫しらほし
12月22日(日)放送分
話題のライトノベルの魅力を担当編集部が語る「ラノベ質問状」。今回は、テレビアニメが人気の「デュラララ!!」(成田良悟著、ヤスダスズヒト画)です。電撃文庫編集部の和田敦さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
この作品の魅力を語るのは非常に難しいところがあります。と言いますのは、都会の非日常にあこがれる少年が、池袋という街でさまざまな非日常的な事件に巻き込まれていく……という物語にみえて、実は池袋という街に住むさまざまなゆがんだ感情を持った人たちすべてが主人公でもあるからです。あえて魅力と言いますと、いろいろなキャラクターたちがそれぞれに抱える事情や思い、またそれを踏まえて進んでいくスピーディーな群像劇、という感じではないかと思います。
−−作品が生まれたきっかけは?
まずは現代で実際にある街を舞台に物語を作ろうというのが一つ。そして、首のないヒロインというのは面白いのではないかというのが一つ。この二つを掛け合わせると、成田さんになじみの深い池袋を舞台にして……というアイデアが生まれました。埼玉在住の成田さんにとって池袋は身近でもありファンタジーでもあり、一番近い大きな非日常のあふれる都市なので、竜ケ峰帝人の最初の上京シーンなどは成田さんの気持ちが投影されていると思います。
−−作者の成田良悟さん、イラストを担当するヤスダスズヒトさんはどんな方でしょうか?
成田さんはデビュー当時から常に編集者や読者の方を驚かせよう、楽しませようという意識が高かったですね。プロットはほぼ意味を成さず、キャラの動きに合わせて書き進めるという珍しい執筆方法を取っています。関西ノリで明るいヤスダさんは、常に「今回はこうきたか!」と思わせるべく、新たな試みにチャレンジし続けています。「デュラララ!!」の一番最初のキャラデザインで、首無しライダーのヘルメットをネコミミにアレンジしたのもヤスダさんでした(笑い)。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします
最新刊8巻が、6月10日に発売されます。そこで3人の仲良し少年少女たちが、それぞれのことを思うがゆえに空回りしていき、闇に落ちていきます。今後はこの3人の行方と、さらには大人たちがまたダークに動き始めていきますので、そのはざまで首無しライダーが、池袋の平穏を守るべくどう動いていくのか……そこらへんを楽しみにしていてください。
ただ、キャラの動き次第では成田さんがどう転がしていくのかわからないので(笑い)、そこらへんもお楽しみに!
アスキー・メディアワークス 電撃文庫編集部 和田敦
デュラララ!! 成田良悟著 ヤスダスズヒト画 アスキー・メディアワークス 1~7巻発売中(8巻が6月10日発売予定)
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2024年12月23日 07:00時点
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