成海璃子さん、桜庭ななみさんらが“書道パフォーマンス”に打ち込む女子高生たちを演じる映画「書道ガールズ！！　わたしたちの甲子園」（猪股隆一監督）が１５日から公開される。女子高校生たちが音楽に合わせて巨大な筆を力いっぱい使って、カラフルな墨汁で好きな言葉を自由に描く“書道パフォーマンス”を描いた青春ストーリー。成海さんの豪快な筆さばきと、女子高校生たちのさわやかな姿に注目だ。

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　「書道ガールズ！！」は“書道パフォーマンス”を描いた実話に基づく作品で、情報番組「ズームイン！！ＳＵＰＥＲ」（日本テレビ系）で特集され、反響を呼んだ「書道パフォーマンス甲子園」が題材になっている。町おこしのため、地元で開かれる「書道パフォーマンス甲子園（全国高校書道パフォーマンス選手権大会）」に出場した愛媛県立三島高校がモデルだ。実際に大会が開かれる四国中央市でもロケを実施した。

　成海さん演じる主役の早川里子率いる「四国中央高校」の書道部部員役で、桜庭さんや山下リオさんらが出演。ロックバンド「ＲＩＺＥ」のドラマーで、映画「クローズＺＥＲＯ２」（０９年）や「ＢＡＮＤＡＧＥ」（１０年）などに出演した金子ノブアキさんが書道部の顧問役、里子の幼なじみで家業の製紙工場を継いだ高田智也役で市川知宏さんも出演しており、現役の書道部員の高校生も多数出演する。

　２月には、雪もちらつく酷寒の中、暖房の利かない体育館の中で、クライマックスとなる大会シーンを撮影。イメージトレーニングを繰り返していた成海さんは、本番でも、墨汁を吸って２０キロにもなる巨大な筆を体全体で豪快に操って文字を書き上げ、「このシーンのために、ずっと練習してきた」と充実の表情を見せていた。桜庭さん、山下さんらもはかま姿で手足を墨で真っ黒に染めるなど体当たりの熱演。実際の書道部員たちも成海さんたちのパフォーマンスに「大胆に動いていて、すごく練習したんだなと思った。私たちももっと練習しなきゃと思いました」と太鼓判を押していた。

　“書道パフォーマンス”にかける青春を描いたさわやかな感動作「書道ガールズ！！　わたしたちの甲子園」は、１５日から全国ロードショー。（毎日新聞デジタル）