堤真一:「役者人生の宝物」迫真の施術シーンも 映画「孤高のメス」舞台あいさつ

映画「孤高のメス」公開で鏡開きをする(左から)成島出監督、吉沢悠さん、堤真一さん、夏川結衣さん、中越典子さん
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映画「孤高のメス」公開で鏡開きをする(左から)成島出監督、吉沢悠さん、堤真一さん、夏川結衣さん、中越典子さん

 俳優の堤真一さんの主演映画「孤高のメス」(成島出監督)が5日公開され、「丸の内TOEI1」(東京都中央区)で、堤さんと夏川結衣さん、吉沢悠さんらが舞台あいさつした。堤さんは「代表作という言葉はちゃっちいので嫌ですが、この作品ができたこと自体が半分奇跡みたいだと思ったので、これからの役者人生の中で宝物になったと思いました」と自信を見せていた。

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 「孤高のメス」は、現職医師の大鐘稔彦さんが医療制度の問題を鋭く描き、累計100万部を売り上げたベストセラー小説が原作。20年前、ある地方の市民病院に赴任してきた外科医・当麻鉄彦(堤さん)が次々と困難な手術を成功させる。当麻の患者を救いたいという信念が、体裁や見栄を気にして簡単な外科手術一つできなかった病院を変えていくが、当麻を支援していた市長が病に倒れ、「脳死肝移植」しか救う方法がないという中、当麻は最後の決断をする……という物語。ほかに中越典子さん、成宮寛貴さん、余貴美子さん、柄本明さん、平田満さん、生瀬勝久さんらも出演している。

 吹き替えなしで手術シーンに挑戦した堤さんは「足がガタガタするくらい緊張しました。周りを本物の医者に囲まれての撮影だったんで……」と振り返った。撮影前に実際のオペを見学したといい、「見学っていうのは、最初ガラス張りの部屋とかから見るのかな、と思っていたら、本当に目の前で肝臓の手術を見学させてもらったんです」という裏話を披露した。成島監督は「初日のチケットがなんだか、すごい倍率だったそうで、とってもうれしい。胸がいっぱいです」とうれしそうだった。(毎日新聞デジタル)

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