役所広司:「非常に刺激的」佐藤浩市と“日本のデニーロとパチーノ”共演 映画「最後の忠臣蔵」

映画「最後の忠臣蔵」の完成報告会見に登場した役所広司さん(左)と佐藤浩市さん
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映画「最後の忠臣蔵」の完成報告会見に登場した役所広司さん(左)と佐藤浩市さん

 役所広司さんと佐藤浩市さん主演で討ち入り後も生き続けた赤穂浪士の姿を描いた映画「最後の忠臣蔵」(杉田成道監督)の完成報告会見が17日開かれ、演技派2人の共演について杉田監督は「台本を見て、(キャストは)この2人以外浮かばなかった。日本の(ロバート・)デニーロと(アル・)パチーノのようなもの」と絶賛。佐藤さんは「4歳差は結構でかいんですよ。大先輩ですから、がっぷりやらせていただけるのが楽しみで、演技の話なんて恥ずかしくてできなかったですね」と振り返り、役所さんも「非常に刺激的で楽しかった。これからも仕事をしたいとつくづく思いました」と笑顔で語っていた。

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 「最後の忠臣蔵」は、池宮彰一郎さんの同名小説が原作。赤穂浪士の討ち入りから16年後、浪士の遺族を援助するという命を大石内蔵助から受け、懸命に生き抜いた男・寺坂吉右衛門を佐藤さん、討ち入り前日に逃亡したと思われていたが、実は内蔵助から別の命を受けていた瀬尾孫左衛門を役所さんが演じる。内蔵助役を歌舞伎俳優の片岡仁左衛門さん、その隠し子・可音役を桜庭ななみさん、ほかに山本耕史さん、風吹ジュンさん、田中邦衛さん、伊武雅刀さん、安田成美さんらも出演する。ドラマ「北の国から」シリーズの演出を手がけた杉田監督がメガホンを取った。

 また、役所さんは作品について「忠臣蔵のその後の物語ということで、脚本を読んで非常に新鮮で感動しました。日本人の祖先にこういう人たちがいたんだなと、同じ日本人として誇らしい」と話し、佐藤さんも「忍耐という言葉では表せない、日本人の忍ぶという言葉の美意識がこの映画にはあると思います」と語った。映画は12月18日から全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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