俳優の小栗旬さんが初監督した映画「シュアリー・サムデイ」の完成披露記者会見が24日、撮影現場でもある東京都内の廃校で行われた。小栗監督は「監督役をやりました小栗旬です」とあいさつして場を和ませ、「僕としては満足のいく作品になりました。男子による、男子が喜ぶ、男子のための映画を作りました。日本の男子の皆さんに見てほしいし、女子の皆さんにはバカだなあと思って見てほしいです」とアピールした。
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「シュアリー・サムデイ」は小栗監督が4年前に自ら書き上げたプロットを元に、「クローズZERO」シリーズの武藤将吾さんが脚本を担当した。「いつかきっと(シュアリー・サムデイ)」という思いを胸に、タクミ(小出恵介さん)ら5人の高校生は、バンドを組みながら平凡な高校生活を送っていた。しかし、ある日冗談半分で爆破予告をし、1人が本物の爆薬を仕掛けたことで大爆発を起こしてしまう。事件をきっかけに、高校を中退した5人は数々の不幸に見舞われ、人生をやり直すための一発逆転を狙って最後の作戦を企てる……というアクション、サスペンスの要素を盛り込んだ青春ストーリー。妻夫木聡さん、上戸彩さん、井上真央さん、ナインティナイン岡村隆史さんら人気キャストに加え、大竹しのぶさん、竹中直人さん、モト冬樹さん、原日出子さんらベテラン勢も出演している。
小栗監督は「とにかく(主演の小出さんら男性陣)4人がかっこいいんです。4ショットの絵がかっこよくて、これはすごい映画になるなと思いました。小西さんにも新しい挑戦をしていただいて、(試写を)見た方から新しい小西真奈美を見たと言ってもらいました。また、35歳で20歳にチャレンジしていただいたムロツヨシさんの新しい一面を見てほしい」と自らキャスティングした俳優陣をアピールし、「現場はすごく面白かった。僕が監督をやる意義を探してきたんですが、みんなが言うように、いい意味での緊張感がありました」と満足げだった。監督としての日々を問われると、「毎日明日雨降ってくれないかなと思っていました。そのくらい不安で、自分自身がやってることが正解なのか思い続けていました。頭が真っ白になることもあって、雨になってくれないかな、一日でもいいから考えたいと思う日々でした」と不安もあったことを明かしていた。
小出さんは「夏にぴったりの映画です。撮影では、女子高生の水着のシーンが盛り上がりました。撮影中盤で楽しいことなくて、僕は男子校だったんでこういう景色は……(笑い)。監督がカメラを手にしておれが撮るって言った最初で最後のシーンでした」と、撮影風景について話した。この日は、小栗監督と小出さん、小西さん、ムロさんのほか、物語の中心となる高校生を演じた勝地涼さん、綾野剛さん、鈴木亮平さんも登場した。(毎日新聞デジタル)
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