日本時間4日に米ラスベガスで開かれる総合格闘技の大会「UFC116」で、クリス・レーベン選手と激突する秋山成勲選手が6月21日、東京・広尾にある自身のジム「クラウド秋山道場」で公開練習を行った。キックボクサー出身のトレーナーの持つミットに向けてパンチした後に、トレーナーの打ち返してくるパンチのコンビネーションをブロックし、インローで返すスパーリングを披露。打撃が格段に向上していることを見せつけた。

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　当初、秋山選手の対戦相手は、元PRIDEミドル級王者のヴァンダレイ・シウバ選手だったが、シウバ選手のろっ骨骨折により、急きょレーベン選手に変更となった。レーベン選手といえば、米格闘テレビ番組「ジ・アルティメット・ファイター（TUF）シーズン1」に出場した人気選手。実力も申し分なく、UFCでは2度にわたって「大会ベストKO賞」を受賞したほどのパンチ力があることで知られる。

　そんなハードパンチャーのレーベン選手に対し、秋山選手も打撃で引けをとらない。柔道家として知られる秋山選手は、プロボクサーだった祖父譲りのパンチを持つ。1年前のUFCデビュー戦では、そのパンチでアラン・ベルチャー選手と真っ向勝負。得意の寝技ではなく、打撃で戦い、UFC初戦を白星で飾っている。

　なお、今回の相手はTUF出身の人気選手。この日は「自分はTUFを見ていますが、すごく面白いので、将来的にはもっとジムを大きな場所に移してフルサイズのオクタゴンを入れ、そこでTUFをやってみたいですね」と、将来の夢を語る場面もあった。WOWOWでも7月4日午前11時から生中継される秋山選手のUFC2戦目に注目だ。（稲垣收／毎日新聞デジタル）

　＊……秋山成勲選手がクリス・レーベン選手と対戦する「UFC 究極格闘技 生中継！UFC116」は、7月4日午前11時からWOWOWでハイビジョン生中継される。なお、同大会ではもう一つの注目カード、ヘビー級王座統一戦「ブロック・レスナー対シェイン・カーウィン」も行われる。

　＊……TUFとは、米国で人気の格闘技番組「UFC登竜門 ジ・アルティメット・ファイター」のこと。2カ月にわたって若手選手が合宿し、その中で行われるトーナメントを勝ち抜いた者がUFCの本戦出場権を得るという内容。WOWOWでは、同番組の新シリーズとなる「UFC登竜門 ジ・アルティメット・ファイター ミドル級ウォーズ」を7月13日から放送する。