秋山成勲:「日本の格闘技界に元気を」UFCでシウバと対決 WOWOW独占インタビュー

「UFC116」でヴァンダレイ・シウバ選手と対戦する秋山成勲選手。撮影:中川容邦
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「UFC116」でヴァンダレイ・シウバ選手と対戦する秋山成勲選手。撮影:中川容邦

 総合格闘技界の最高峰「UFC」の米ラスベガス大会「UFC116」が7月4日(日本時間)開かれる。今大会の注目は、秋山成勲選手が熱望していたヴァンダレイ・シウバ選手との一戦。一度は対戦を予定されながら、延期となった因縁のカードに、秋山選手はどんな思いで臨むのか、大会を生中継するWOWOWのインタビューで、秋山選手が意気込みを語った。(毎日新聞デジタル)

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 −−2月に予定されていたヴァンダレイ・シウバ戦が実現しますが、今の気持ちは?

 大分前に決まっていたので、今の段階での気持ちの変化はなく、試合に向けて練習している感じですね。延期は仕方のないことです。一瞬、モチベーションが落ちましたけど、選手はヴァンダレイだけではないので、すぐに自分の練習に取り組めました。

 −−延期によって試合までの間が空いてしまいましたが、体調面はどうですか。

 それは今までも何度か長期間空いたことがあったので、いつも通りですね。けがはなく、今のところは大丈夫です。

 −−秋山選手はずっとシウバ選手と戦いたいと言っていましたが、シウバ選手にこだわった理由は?

 日本の格闘技界があまり元気がないので、ヴァンダレイという選手の認知度を考えると、少しでも興味を持ってくれる人が増えたり、今まで興味があったけどしばらく見ていなかった人が、もう一度興味を持ってテレビを見てくれるのではないかと。勝ち負けは抜きにして、一つのイベントになるのではないかという思いで「戦いたい」ということを言っていました。

 −−日本を代表して海外で戦うことに対してプレッシャーはありますか?

 日本人だけでなく、アジアの人間が勝てていないという現実があるので、そういった意味では日本ではなく、アジアを代表して戦いたいと思います。しかし、それがプレッシャーになるということはないです。

 −−UFCデビュー戦は打撃中心の戦いで勝利しましたが、今回のシウバ戦はどのように戦おうと考えていますか。

 今はまだ試合に向けた作戦は練っていなくて、まず自分のフィジカル面や感覚を鍛えるために練習に集中しています。それが打撃でどう変わるのか、グラップリング(組み技)にどういうふうに影響するのか分かりませんが、作戦を練って(戦う)というのは今のところないです。試合なのでどうなるか分かりませんが、楽しく試合ができたらいいなと思います。

 −−UFCの戦いの印象は?

 やっぱり自分が今まで柔道の中で経験したのと同じ環境というか、海外で試合するときの楽しい雰囲気が同じだなと思って、居心地はよかったですね。周りの人たちの反響、影響、雰囲気がいいなと思いました。それは勝ったから言えるんですけどね。負けてたらそんなことないと思うんですが……。だけど、海外のあの雰囲気は昔から好きです。そういう雰囲気がUFCにもあってよかったなと思います。

 −−今回の大会はWOWOWで生中継されることが決まりました。大会を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。

 そうなんですか、すごい。ファンの人たち、またヴァンダレイのファンの人たち、楽しみにされている方がたくさんいると思いますが、それ以上にたぶんヴァンダレイも自分も楽しみにしていると思います。その相乗効果でたくさんの人が見てくれたらいいなと思いますし、もちろんその分の試合をできることを自分も願って練習をしていますので、いい試合になることを期待してください。

 *……秋山成勲選手がヴァンダレイ・シウバ選手と対戦する「UFC−究極格闘技−生中継! UFC116」は、7月4日午前11時からWOWOWでハイビジョン生中継される。なお、同大会ではもう一つの注目カード、ヘビー級王座統一戦「ブロック・レスナー対シェイン・カーウィン」も行われる。

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