ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
17日公開されるスタジオジブリの最新劇場版アニメの世界を体感できる「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」の開会式が16日、東京都現代美術館(東京都江東区)であり、身長10センチのヒロイン・アリエッティの声を演じる志田未来さんと人間の少年・翔役の神木隆之介さんが登場した。志田さんは「アリエッティの部屋とか、一つ一つ忠実に再現されていて、すごい!とか、大きい!とかいう言葉しか出てこなかった」と驚いた様子で、神木さんも「本当に楽しくて、アリエッティの世界に連れていってもらいました」と笑顔で話した。
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「借りぐらしのアリエッティ」は、英作家のメアリー・ノートンさんのファンタジー「床下の小人たち」が原作。原作は英国が舞台だが、アニメでは2010年の東京都小金井市に舞台を移し、身長10センチほどの小人の家族が、人間の住む家で生きていく姿を、ジブリの劇場版では最年少となる米林宏昌監督が描く。企画・脚本は宮崎駿さんが手がける。
同展は、映画「スワロウテイル」や「キル・ビル Vol.1」、「ザ・マジックアワー」など日本だけでなく世界でも活躍する映画美術監督の種田さんが「借りぐらしのアリエッティ」に登場するアリエッティたちの生活空間を立体化して再現。薄暗い会場内には、床上の家から「借り」てきた洋服のボタンやクリップなどを活用した小人たちの工夫が随所に見られたり、巨大な草花や木の実、壁には使用済みの切手が絵画のようにはられていたり、来場者は小人になった気分で映画の世界を体験できる。
床下と庭をつなぐ通風孔から、植物や小物があふれるアリエッティの部屋や、高さ3メートルの瓶、アリエッティたちが人間の住む部屋に「借り」に行くときの通路となる吹き抜け、居間や水屋などが再現された。床下の家の中には、アリエッティのステンドグラスも隠され、巨大なイスと靴、そして部屋全体を見上げるように人間の住む家をのぞき見ることができる仕掛けや巨大な草花が茂る庭への出口も設けられている。種田さんの手がけてきた実写映画の美術に関する資料なども展示されている。
志田さんは「毎日一生懸命工夫をして暮らしているアリエッティ一家を見ると、私も頑張ろうと思えた」と語り、神木さんは「本当に美しい映画で、いろいろなメッセージが含まれているので、たくさんの方が受け取ってくれたらいいなと思っています」とアピールしていた。
開会式には、フランス人アーティストのセシル・コルベルさんも登場し、主題歌「Arietty's Song」を生演奏で披露したほか、種田さんと米林監督、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーらも出席。志田さんらとともにテープカットを行った。同展は10月3日まで、観覧料は一般1200円、中高生900円、小学生600円。(毎日新聞デジタル)
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