注目ドラマ紹介:藤山直美、民放2時間ドラマ初主演 鈴木京香と競演 ABC「夏子と天才詐欺師たち」

スペシャルドラマ「夏子と天才詐欺師たち」で詐欺師を演じる(左から)岸部一徳さん、藤山直美さん、鈴木京香さん=ABC提供
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スペシャルドラマ「夏子と天才詐欺師たち」で詐欺師を演じる(左から)岸部一徳さん、藤山直美さん、鈴木京香さん=ABC提供

 日本を代表する喜劇女優の藤山直美さんが主演するスペシャルドラマ「夏子と天才詐欺師たち」(ABC、テレビ朝日系)が14日午後9時から放送される。藤山さんは民放の2時間ドラマ初主演、大石静さんのオリジナル脚本で、鈴木京香さん、岸部一徳さんら豪華共演陣を迎えた。藤山さん演じる普通のおばさんが、ひょんなことから巨悪に挑む現代の仕事人“グリフター(詐欺師)”となって活躍、悪を懲らしめる詐欺師たちの活躍を描く痛快エンターテインメントだ。

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 ドラマは、主人公の夏子(藤山さん)は小さな町工場を営む父と2人暮らしで、父が銀行から2000万円の融資を受けるが、突然4000万円の返済を迫られる。父は親子心中を図ろうとし、絶望した夏子はコンビニで万引きをしてしまい、教会で神父の権藤(岸部さん)にざんげする。権藤の正体は、巨悪を懲らしめる現代の仕事人“グリフター”で、父の借金の半分は銀行の悪徳支店長の愛人に流れていたことを夏子に教える。夏子は、アカ詐欺(結婚詐欺)を得意とする絶世の美女・富士子(鈴木さん)や情報屋の北島(高知東生さん)ら「チームゴンドー」に加わり、「雑誌編集者」「資産家の妻」に「シスター」と七変化を見せて大活躍する……というストーリー。

 藤山さんは「ものすごい普通のおばさんのドラマなんですが、(ドラマの中では)日常があまりないんですよ。事件が起こったところからすべてが始まっているから、この人は事件が起こってないときはどんな生活をしてたんやろう、ということを考えて演じてました」といい、「『こんなんいてへんわ』じゃなくて、『いるやろなー』と思ってもらえたらうれしいですね」とコメントしている。

 オリジナル脚本を手がけた大石さんは「虚と実の間、善と悪の間にこそ、真実があるのだということを表現したいと思いました。この虚実皮膜の間を表現するには名優でなければなりません。そういう意味でも、この作品は藤山直美さんでしか成立しなかったと思っています」と語っている。

 藤山さんとは初共演となる鈴木さんは「藤山直美さん主演のドラマだということが、(出演する)一番大きいポイントでした。なかなかご一緒する機会が無かったので、今回はとてもうれしかった」と語っており、劇中では藤山さん演じる夏子と権藤をめぐって女同士火花を散らすシーンもあり、どんな演技バトルを繰り広げるのかにも注目だ。(毎日新聞デジタル)

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