林遣都:ドラマ初主演 堤幸彦×佐野元春のWOWOWスペシャルドラマで 放送は11年1月

「堤幸彦×佐野元春『コヨーテ、海へ』」でドラマ初主演を果たす林遣都さん
1 / 1
「堤幸彦×佐野元春『コヨーテ、海へ』」でドラマ初主演を果たす林遣都さん

 シンガー・ソングライターの佐野元春さん(54)が堤幸彦監督とのコラボで制作中のWOWOWスペシャルドラマ「堤幸彦×佐野元春『コヨーテ、海へ』」に俳優の林遣都さん(19)が主演することが6日、明らかになった。林さんは今回がドラマ初主演。放送は11年1月を予定している。

あなたにオススメ

 「コヨーテ、海へ」は、80年代後半にニューヨークに滞在中、何度もくじけそうになったときに佐野さんの音楽から大きなエネルギーをもらったという堤監督が、オリジナル脚本を書き下ろした。全編に佐野さんの楽曲を使用し、佐野さんが影響を受けた「ビート・ジェネレーション」(55~64年にアメリカ文学界で起こった新たな活動を行うグループ、またはその活動の総称)にオマージュをささげ、「解放と融和」をテーマに魂の旅を描いた。ニューヨーク、ブラジル、日本でストーリーが展開する。

 林さんは、07年公開の映画「バッテリー」で鮮烈デビューし、現在、日本テレビ系で放送中の連続ドラマ「美丘 君がいた日々」などに出演し、注目を集めている若手実力派。映画ではいくつもの主演作品があるが、意外にもドラマはこれが初主演で、突然失踪(しっそう)した父・北村(佐野史郎さん)の秘密を探しにニューヨークにやってくる青年ハルを演じる。ビート・ジェネレーションのことを全く知らないハルは、ニューヨークを旅するうちに少しずつ理解し、父親に対する認識も変わっていく。そんな微妙な心の変化を演じる林さんについて、堤監督は「せりふもすごいが、とにかく目の演技が強烈な印象を残す。まさに天性の役者。彼が画面の中にいるだけで全体が引き締まる」と絶賛した。

 ハルが劇中で詩を朗読するパフォーマンス「ポエトリーリーディング」を行うが、佐野さんはそのシーンについて「マンハッタンの下町にあるセントマークス教会で、ハルがポエトリーリーディングをするシーン。84年当時マンハッタンに暮らしていた自分そのもののように思えて、不思議な気持ちがした」と話している。

 堤監督は、今回の企画について「以前からリスペクトしていた佐野元春さんの30周年アニバーサリー企画に参加することができて、とても光栄です。父と息子それぞれの魂の彷徨(ほうこう)を描いたロードムービー。これまでにない映像作品に仕上がったと思います」と話している。

 3月18日に恵比寿リキッドルーム(東京都渋谷区)で開催された佐野元春30周年アニバーサリー前夜祭「アンジェリーナの日」で制作が発表されて以来、注目が集まっていたスペシャルドラマ「堤幸彦×佐野元春『コヨーテ、海へ』」は11年1月に放送予定。(毎日新聞デジタル)

アイドル 最新記事