注目映画紹介：「ナイト＆デイ」　ハリウッドの2大スター共演のロマンティックなアクション作

　ハリウッドの2大スター、トム・クルーズさんとキャメロン・ディアスさん共演の話題作「ナイト＆デイ」（ジェームズ・マンゴールド監督）が9日から全国で公開される。「17歳のカルテ」（99年）や「ウォーク・ザ・ライン／君につづく道」（05年）などで知られ、最近では「3時10分、決断のとき」（07年）が印象的だ。人間ドラマを手掛けることが多かったマンゴールド監督が、アクション満載のロマンチックコメディーを作った点でも興味深い。

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　旅先からの帰路、ロイ（クルーズさん）と空港で出会ったジューン（ディアスさん）。笑顔がめちゃくちゃ魅力的で愛想のいいロイを、ジューンはたちまち気に入るが、一緒に乗り込んだ飛行機でとんでもない事件が発生。彼女はワケがわからぬまま、ロイと行動を共にすることになる。実はロイは、CIAから追われるスパイだった……というストーリー。

　クルーズさんが、頭脳明晰（めいせき）で武術にたけ、しかし謎だらけの男を、とびきりの笑顔と「ミッション：インポッシブル」ばりの身のこなしでスパイを演じたと思えば、ディアスさんも曲芸のようなバイクアクションやガンさばきを披露。2人が、軽快なやりとりを交わしながら、その一方で追っ手から逃れようと奮闘する展開は痛快だ。

　米ボストンやニューヨーク、スペイン・セビリアの闘牛場、オーストリアのザルツブルクなどでの大掛かりな撮影は見せ場はたっぷり。ここまでのロマンチックなアクション作品は、世界広しといえども、クルーズさんとディアスさんが演じなければ成立しない。失礼ながら、お二人ともそれなりの年齢（クルーズさんが48歳、ディアスさんが38歳）ながら、あれだけの動きを見せ、魅力を存分にふりまくのだからさすがである。9日からTOHOシネマズ日劇（東京都千代田区）ほか全国で公開。（りんたいこ／毎日新聞デジタル）