仲里依紗:犬と共演「人間並みに頭がいい」と感心 清史郎も「尊敬」 ドラマ「さよなら、アルマ」

ドラマ「さよなら、アルマ 赤紙をもらった犬」の会見に登場した仲里依紗さん
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ドラマ「さよなら、アルマ 赤紙をもらった犬」の会見に登場した仲里依紗さん

 女優の仲里依紗さん(21)が27日、NHKスペシャルで放送されるドラマ「さよなら、アルマ 赤紙をもらった犬」の会見に勝地涼さん(24)、加藤清史郎君(9)ら共演者と出席。戦時中の犬と人間のふれあいを描いた作品で、犬好きの仲さんは、アルマを演じたシェパード犬について「人間並みに頭がいい。(演技をするのが)初めてには見えない。興奮させちゃいけないから、遊びたいのをぐっと我慢してずっと見ていました」と話した。 

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 「さよなら、アルマ」は、映画化された「おっぱいバレー」の水野宗徳さんの著書が原作。第二次世界大戦下の日本で、兵器として人間と共に出兵した「軍犬」アルマと人間との関係を実話を元に描いた物語。太一は、アルマという名のシェパードを軍犬として育て上げ、アルマは戦場に向かう。その1年後、太一は軍犬の訓練士としてアルマのいる満州へ渡り、想像を超えた現実を目にする……という物語。主題歌は井上陽水さんが同ドラマのために書き下ろした「覚めない夢」が起用された。

 太一役の勝地さんは「主演ということにプレッシャーがある。こういった役柄はすごく責任のあること」と緊張した表情で語った。太一が一目ぼれをする小学校の教師・史子を演じる仲さんは「こういう時代の物をやるのは初めて。最初は緊張していてどうしたらいいか分からなかった。衣装や髪形、戦争体験をした方とお話をしてだんだん慣れていった」と話し、「本当にそういう犬がいたことが(見た人の)心に残れば」と語った。

 アルマを演じたシェパード犬は、警察犬の養成所で育ち、現在7歳で体重は約36キロ。演技をするのは今回が初めてという。史子の生徒・健太役の加藤君は「(犬に)初めて会ったときはちょっと怖かった。遊んでいたら楽しくなって、(自身の)撮影が今日で終わりでちょっと寂しい」と話し、「(犬が)僕でもできない高さの跳び箱を跳んでいてすごいなと思った。尊敬しました。とにかくすごい」と笑顔を見せていた。

 また「原作を読んで声を上げて泣いた。台本を読んでも泣いた。戦争中にこういうことがあったとは銃後の私たちはあまり知らなかった」と話した太一の祖母・カツ役の草笛光子さん(77)は、自身も犬と暮らしていることから「犬は相棒、伴りょだと思っています。(犬には)人間として学ぶところがたくさんある」と話し、「アルマはこれから役者さんになるのかしら。あの子も日々、(芝居が)うまくなって……。役者として生きると言うかどうか、インタビューしてみてください」と報道陣に投げかけて共演者らの笑いを誘っていた。

 内藤慎介チーフプロデューサーは「(第二次世界大戦中に日本から)10万頭を超えた犬が戦争に行って1頭も帰ってきていない。今はペットがもののようになっている時代ですが、戦争時代は人間もものだった。(人間は)アルマという犬と一緒にいることによって人間に戻っていく。戦争物と言うよりは、生命のあるものと一緒にいることはどういうことなのか、それぞれの世代から感じられるドラマ」とアピールしている。

 会見にはアルマ役のシェパード犬、松本春姫ちゃん(7)、西内まりやさん(16)、石原良純さん(48)、東てる美さん(54)も出席した。放送は総合テレビで12月18日午後9時~同10時18分、教育テレビで12月13日~16日の午後6時15~同6時40分。(毎日新聞デジタル) 

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