女優の小雪さんが28日、主演映画「信さん・炭坑町のセレナーデ」(平山秀幸監督)の完成披露試写会を前に、共演の大竹しのぶさん、平山監督とともに会見した。劇中では20歳近く年下の男性との恋愛も描かれており、俳優の松山ケンイチさんとの熱愛が報じられている小雪さんは、実際の恋愛ではちゅうちょする?との質問には「でも、今の年代だったらいろいろありじゃないですか」と答え、「順調ですか?」との問いには「ハイ、ありがとうございます」と答えた。
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映画「信さん・炭坑町のセレナーデ」は、辻内智貴さんの小説「信さん」(小学館)が原作。昭和38年、小雪さん演じる美智代は、小学生の息子・守を連れて故郷である福岡の炭坑町に帰ってくる。ある日、悪ガキに囲まれた守を救ってくれたのは、札付きの少年・信さんだった。親類に引き取られ、厄介者の扱いを受けていた信さんにとって、守を救ってくれたことを機に、優しく接してくれる美智代は特別の存在になる……というストーリー。「必死剣鳥刺し」の平山監督が、初めて自身の故郷・福岡を舞台に、昭和30年代の日々をリアルに再現し、初恋や家族愛、友情を描いた感動作。光石研さん、村上淳さん、中尾ミエさん、岸部一徳さん、柄本時生さんらも出演する。
母親役に初めて挑戦した小雪さんは「あまり自分の私情みたいなものを挟んでお芝居はしないんですが、やっぱりそういう疑似体験をさせてもらってるので、もし自分が母親だったら、どういう視線で向き合うかとか、そういうことを考えさせられるきっかけにはなりますね」とコメント。「そろそろ結婚は?」との質問には「それはわからないですよね。人生何が起きるか分からないので」と話し、今後予定は?と追及されると「ちょっとまだ、全然考えてないですね」と話していた。
信さんの育ての母を演じた大竹さんは、デビュー作が炭坑町を舞台にした映画「青春の門~筑豊編~」だったこともあり、「ロケ地になってたところも、もう壊されちゃったし、ボタ山もなくなっちゃったし、私のデビューしたころとは田川って町も変わっちゃったんですけど、何か、昔に戻ったような感じがして、すごく懐かしかった」と今回のロケを振り返っていた。
会見後の試写会では、守役の池松壮亮さん、信さん役の石田卓也さんも加わって舞台あいさつも実施された。映画は27日から全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)
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