舘ひろし:「もっと色っぽく」釈由美子に要求 NHK土曜時代劇「隠密八百八町」

「隠密八百八町」スタジオ取材会に登場した(左から)宝海大空さん、津川雅彦さん、舘ひろしさん、釈由美子さん
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「隠密八百八町」スタジオ取材会に登場した(左から)宝海大空さん、津川雅彦さん、舘ひろしさん、釈由美子さん

 11年1月1日に放送されるNHK正月時代劇「隠密秘帖(おんみつひちょう)」の続編となる土曜時代劇「隠密八百八町」で主役を演じる俳優の舘ひろしさん(60)が、撮影中の緑山スタジオ(横浜市青葉区)で取材に応じた。舘さんは釈由美子さん演じるおときに恋心を抱かれる役柄で釈さんに「もうちょっと色気を出した方がいい」とアドバイスしたといい、舘さんは「もともと色っぽい方なのに、色っぽさを無理に抑えていた。堅かったんですね。ぜひ色っぽくやっていただきたい」と注文した。

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 正月放送の「隠密秘帖」は、江戸中期、舘さん演じる主人公の神谷庄左衛門が、老中の田沼意次から松平定信への政権交代のきっかけとなった意次の嫡男・意知の刃傷事件の謎を探る密命を受けて活躍する物語。続編の「隠密八百八町」は「隠密秘帖」から34年後が舞台となり、庶民のささやかな幸せを守るために庄左衛門の息子・又十郎を中心に結成された「隠密組」が悪事を暴いていくというエンターテインメント時代劇。舘さんが神谷庄左衛門に続き、その息子・又十郎も演じる。正月時代劇から土曜時代劇への連作は今回が初めてで、舘さんが時代劇に出演するのは06年の大河ドラマ「功名が辻」で織田信長を演じて以来。時代劇主演は98年のNHK金曜時代劇「物書同心いねむり紋蔵」以来となる。

 舘さんは「神谷庄左衛門の子供が、また私となってよみがえるのが非常に面白い。どうしてもやりたいと思った」と出演の動機を話した。庄左衛門と又十郎の演じ分けについては苦労しなかったと話し「割とラッキーだったのが、父親は非常にまじめな家庭人、息子は素浪人のべらんめえ調で、キャラクターが離れているのでやりやすかった。父親を演じたときの息子役の彼が、大人になったらどんな感じかなと想像しました」と語り、「金子(成人)先生の脚本がよく書けているなと思いました」と脚本に感心した。

 舘さんのほか、元神谷家の用心・喜八郎役の津川雅彦さん、「隠密組」の紅一点・おとき役の釈さん、同じく「隠密組」の春之丞役の宝海大空(たかみ・おおぞら)さんも登場。「隠密秘帖」と「隠密八百八町」で同じ役を演じる津川さんは「舘さんの下僕として仕え、舘さんを育てる役です。どちらかといえば、34年前を演じた『隠密秘帖』の方が難しかった。僕らの仕事は詐欺師、まことしやかにやっています」と自分の役を説明した。大衆演劇の女形として活躍する宝海さんは「ドラマ出演は初めて。女装ではなく素顔で芝居していることが少ないので、そこを見てほしい」と意気込んだ。

 「隠密八百八町」は1月8日から連続9回で午後7時30分放送。正月時代劇「隠密秘帖」は1月1日午後7時20分~同8時35分、ともに総合テレビで放送。(毎日新聞デジタル)

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