23日発表されたオリコン本ランキング（27日付）によると、松山ケンイチさん主演で映画化された村上春樹さんの「ノルウェイの森」が文庫部門の１、2位を独占した。同一作品の上下巻がトップをしめるのは、10月11日付で吉田修一さんの「悪人」が獲得して以来となる。

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　映画封切直前週の13日付ランキングでは5、6位と1年5カ月ぶりに上下巻がそろってトップ10入りし、前週の20日付で3、4位とじりじりランクを上げての首位達成となった。

　「ノルウェイの森」は、87年に発表された村上さんの代表作で、現在までに国内発行総累計部数は1079万部を突破、36カ国の言語に翻訳された村上さんの世界的ベストセラー。親友キズキを自殺で失った大学生の主人公ワタナベが、キズキの恋人直子と、大学で知り合う緑という2人の女性と交流することで起こる喪失と再生を描いた。

　そのほか、文庫部門では大ヒット中のゲームソフト「モンスターハンターポータブル　3rd」の攻略本「モンスターハンターポータブル　3rd　斬撃の武器知識書　1」（6位）、「モンスターハンターポータブル　3rd　鉄壁の防具知識書　１」（8位）がトップ10内に入っている。（毎日新聞デジタル）