水谷豊:「相棒」10周年に感動「言葉のない世界」 列島縦断39ツアースタート

映画「相棒~劇場版2~ 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」の初日舞台あいさつに登場した水谷豊さん(左)と及川光博さん
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映画「相棒~劇場版2~ 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」の初日舞台あいさつに登場した水谷豊さん(左)と及川光博さん

 水谷豊さん主演で人気の刑事ドラマ「相棒」シリーズの放送開始10周年を記念した映画「相棒~劇場版2~ 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」(和泉聖治監督)が23日公開された。初日舞台あいさつが丸の内TOEI1(東京都中央区)であり、舞台あいさつを前作(36回)を上回る全国39回実施することが発表され、既に午前中だけで2回の舞台あいさつを終えている水谷さんは「皆さんようこそ、相棒ワールドへ。杉下右京です」と切り出し「23日は私たちにとって記念すべき日となりました。心待ちにしていたのですが、いざ迎えますと言葉のない世界に行ってしまいます」と感動をかみしめていた。

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 舞台あいさつには、水谷さんのほか、及川光博さん、小西真奈美さんら豪華キャストが登場。あいさつした。水谷さんの相棒を務める及川さんは「皆さん、今年はどんな一年でしたか? 僕はずっと神戸尊でした。今年を漢字一字で表すとしたら、『尊』!」と語り、会場を盛り上げていた。

 「相棒」シリーズは、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・杉下右京(水谷さん)がその天才的頭脳で推理し、相棒とともに難事件を解決するドラマで、00年にスタート。現在「シーズン9」が放送中で、シリーズ歴代2位の視聴率(21.1%、11月24日)を記録するなど高視聴率を維持。08年5月公開の劇場版第1弾は350万人を動員。スピンオフの「鑑識・米沢守の事件簿」も09年に公開された。劇場版第2弾は、警視総監以下12人の幹部を人質に警視庁内に立てこもるという前代未聞の事件が発生。真相を究明するため動き出した特命係の2人は、やがて“衝撃の真実”へとたどりつく……というストーリー。小西さんや小澤征悦さん、國村隼さん、宇津井健さんら豪華キャストが出演している。

 小西さんは「初めて水谷さんと及川さんにお会いした時に『ようこそ相棒へ』と言って手をさしのべてくださったことを覚えています。初日を迎えて、私もようやく観客の皆さんへ『ようこそ相棒へ』と言えます」と笑顔で話した。小澤さんは「水谷さんはスタイリッシュでクールで、ウイットに富んだ笑いを作り出す。実はチャプリンの要素があるんじゃないかと思います」と絶賛。岸部一徳さんは「10年は長いけれど、この作品はダラダラしていない。いつも前を向いている気がする。水谷豊という俳優のすごいところが、この映画にはすべて出ていると思います」と作品を振り返っていた。

 今回の舞台あいさつは、水谷さんの口癖「さんきゅっ」にちなみ「相棒を愛してくれて39(サンキュー)」ツアー。水谷さんは「最初、35回と聞いていましたが、強引に39回にしたなと思いました」と笑い、及川さんも「これから怒濤(どとう)の日々ですね。なるべくなら、上映前にしてほしいです」と話していた。ツアーは、今月23~28日と11年1月8日の計7日間にわたって、出演者が東京、横浜、静岡、名古屋、大分、札幌、京都ほかを回る。全国舞台あいさつの総動員数は約1万7000人になる予定。23日から全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)

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