米倉涼子:ライン川の絶景を堪能 ドイツを訪ねてエコに目覚める!? BS朝日10周年特別番組

エコ紀行番組でドイツを訪れた米倉涼子さん。ライン川下りの絶景に歓声を上げる=BS朝日提供
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エコ紀行番組でドイツを訪れた米倉涼子さん。ライン川下りの絶景に歓声を上げる=BS朝日提供

 女優の米倉涼子さん(35)が、環境先進国ドイツの各地を巡り、歴史の中に根付いた環境に配慮した暮らしに触れてきた2時間のエコ紀行番組「EARTH friendly スペシャル 米倉涼子 ドイツ 未来街道を行く~森と古城&エコライフを訪ねる旅」が、BS朝日の開局10周年特別番組として11年2月20日に放送される。米倉さんは旅の中でライン川クルーズを体験。次々に古城が現れる絵画のような絶景に歓声を上げていた。

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 ドイツは、温室効果ガスを20年までに90年比で40%減らすという高い目標を掲げ、すでに20%以上を削減。なぜドイツは世界をけん引する環境先進国になりえたのだろうか。その理由を探ろうと米倉さんがドイツの各地を訪ねた。

 最初に訪れたのは大都市フランクフルト。ここは「グリーンシティー」を宣言し、街ぐるみで環境を守る活動に取り組んでいる。米倉さんは真夏でもエアコンを使わず、快適に仕事ができるという話題の構想ビル「グリーンビル」を訪ねる。その後、ライン川を下り、ザンクトゴアールで世界遺産となっている古城の一部を改装した由緒正しいホテルに泊まる。

 翌日は南へと「黒い森」に向かった。この森は200年ほど前に、ほとんどの木が切り倒されたが、人々の手で木々が植えられ、見事によみがえった。ドイツ人の心のふるさとともいわれる「黒い森」で生まれた「カッコウ時計」の工房を訪れ、森と伝統を守る暮らしに触れる。

 その後、訪れた「黒い森」にほど近いフライブルクは、ドイツの中でも、最も自然と環境を保護する自治体として92年に「環境首都」に選ばれた街。中でも長い日照時間を利用した太陽光発電が盛んで、太陽の方向を追って回転する家やサッカー場や学校の屋根で太陽光発電をして電力会社に電気を売る権利を市民に分譲するシステムも実施。「森の幼稚園」は園舎はなく、子どもたちは四季折々の草花や、丸太のシーソーを遊具にして1日中、森の中で過ごす。米倉さんも子どもと一緒になって自然の中の遊びを楽しんだ。

 米倉さんは、今回のロケを振り返って「ドイツを初めて訪れました。もっと角ばったようなイメージでしたけど、そこにいる人たちも人当たりがよくて、日本人とうまが合うような気がしました。どの街も均整がとれていて本当にキレイなところで、単純に“キレイって気持ちいいな”と思いました」と感激した様子。

 エコを考えた「パッシブハウス」に感動し、「10年後は想像つかないけど、パッシブハウスのように安全で自然に省エネできて、苦しくない、住んでいて楽しい家に住みたい」と夢をふくらませていた。「森の幼稚園」では子どもたちがナイフを使って木を削ったりしているのを見て、「何が必要で何が危ないのか、バーチャルではなく体験して感じましょうという姿勢に感心しました」と話していた。

 「私はエコについてとくに詳しくなかったので、人の話をよく聞くことに徹しました。本当に何を聞いても新鮮で、その様子が映像に収められていると思います。穏やかな番組の中にメッセージがたくさん込められているので、この番組を見て、ちょっとでも自然に関心を向けてもらえたらうれしいです」といい、米倉さん自身も「ドイツから帰ってからは、ゴミの分別などを今まで以上に徹底するようになりました。『ドイツってキレイな国だね』で終わらせず、私たちがもっと日本を愛せるように、キレイにするにはどうしたらいいか、ちょっとでも考えてもらえたらと思います」とアピールした。

 日本に帰ってからは、屋根の上にあるソーラーパネルが気になるようになったといい、「ドイツは国を挙げてエコに取り組んでいて、エコに対する法律や助成などシステムもしっかりしています。そのため、企業をはじめ一般家庭でもソーラーパネルを取り付けている建物がたくさんありました。日本に帰ってからは、よく屋根の上などを見るようになりましたが、ソーラーパネルはまだまだ普及してないですよね。日本も国をあげてエコに取り組むべきだなと、思いました」と改めて感じたという。放送は、11年2月20日午後9時~10時54分。(毎日新聞デジタル)

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