紅白歌合戦:白組が6連勝 桑田復活、福山断髪 幸子の鶴も舞う

13メートルの鶴に乗った小林幸子さん
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13メートルの鶴に乗った小林幸子さん

 「第61回NHK紅白歌合戦」が31日、東京・渋谷の「NHKホール」で生放送され、初出場組の植村花菜さんや西野カナさんをはじめ、今年大ブレークしたアイドルグループ「AKB48」、大河ドラマ「龍馬伝」で坂本龍馬を演じた福山雅治さんら44組が出場し、白組が6連勝を果たし、紅組28勝、白組33勝とした。北大路欣也さんから優勝旗を手渡された白組司会のアイドルグループ「嵐」のリーダー大野智さんが「僕がもらっちゃっていいんですか。本当にありがとうございました」とコメント、紅組司会の女優の松下奈緒さんは「今年こそはと思いましたが、勝ち負けではなく素晴らしい歌の力をいただきました」と語った。 

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 今年の紅白は、プロゴルファーの石川遼選手による開会宣言で幕を開け、紅組は浜崎あゆみさん、白組はレコード大賞を受賞した「EXILE」で華々しくスタート。放送前半には「AKB48」「NYC」、初出場の「AAA」「HY」や西野カナさん、クミコさんが登場するほか、「L’Arc~en~Ciel」や水樹奈々さん、森進一さんらが登場した。

 AKB48のステージには、姉妹グループの「SKE48」「NMB48」も友情出演。史上最多となった昨年を上回る総勢130人が登場し、「紅白2010 AKB48神曲SP」と題して、今年のヒット曲「Beginner」「ヘビーローテーション」「ポニーテールとシュシュ」をメドレーで披露。人文字で「AKB RED V」と描き、会場を盛り上げた

 後半は紅白テーマソング「歌の力」を出場歌手が全員で歌い上げる企画の後、白組は郷ひろみさん、紅組はaikoさんでスタート。今年は55歳を迎え、全国55公演のツアーを行うなどメモリアルイヤーとなった郷さんは、9年ぶり23回目の大舞台で、「GO!GO!イヤー紅白スペシャルメドレー」を展開。

 29日に交通事故に遭い、首と腰などに軽傷を負った和田アキ子さんがヒット曲のメドレー「AKKOィィ!紅白2010スペシャル」を熱唱。デビュー50周年で9年ぶり17回目の出場となる加山雄三さんは「若大将50年 スペシャルメドレー」を展開した。祖母との思い出を歌い、「泣ける歌」として注目された植村花菜さんの大作「トイレの神様」は「オーケストラの入るスペシャルバージョン」で披露された。

  「龍馬伝」に主演した福山さんはライブ中継で登場。横浜でのカウントダウンライブ会場でドラマのために伸ばした髪を、岩崎弥太郎役の香川照之さんがばっさり切って、「道標」を披露した。毎年ド派手な衣装で話題となる小林幸子さんも登場し、今年は最大で幅13メートル、重さ1トンの羽ばたく鶴の背に乗って「母ちゃんのひとり言」を熱唱した。

 「嵐」は、今年の曲を「2010紅白オリジナルメドレー」として披露するほか、歌とメッセージで日本の良さを改めて見つめるコーナー企画「僕たちのふるさとニッポン」も行う。5人自らがこの企画のために、日本の各地を訪れて撮影した人々の笑顔の写真や、旅で感じたそれぞれの思いを織り込んだ新しい歌を披露。また、松下さんも、今年ヒロインを演じた連続ドラマ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌「ありがとう」のピアノ演奏を披露。その後に「いきものがかり」が登場して同曲を歌い上げた。

 7月に食道がんを公表し、療養していたシンガー・ソングライターの桑田佳祐さん(54)がスペシャルゲストとして出演した。83年に「サザンオールスターズ」として出場して以来、27年ぶり。東京都内のスタジオから、紋付きはかま姿で登場し、「恥ずかしながら帰って参りました」と語り、療養前に発表した「それ行けベイビー!!」などを披露した。

 石川さゆりさんは今年亡くなった作詞家の吉岡治さんが手がけた「天城越え」、北島三郎さんは同じく今年鬼籍に入った星野哲郎さんが作詞した「風雪ながれ旅」を故人への思いをこめて歌い上げ、坂本冬美さんはロングヒットを記録している「また君に恋してる」を、氷川きよしさんは日本有線大賞も受賞した「虹色のバイヨン」を披露。昨年に引き続きトリを務める「DREAMS COME TRUE」はメドレーで「生きてゆくのです feat. ザ紅白スペシャルブラスバンド」、5年ぶり3度目の大トリを務める「SMAP」は「This is love’10 SPメドレー」で今年の紅白を締めくくった。(毎日新聞デジタル)

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