藤原紀香:主演ドラマ「チャンス」が10年度JRA賞馬事文化賞を受賞 ドラマで初受賞

10年度JRA賞馬事文化賞を受賞したドラマ「チャンス」の一場面=NHK提供
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10年度JRA賞馬事文化賞を受賞したドラマ「チャンス」の一場面=NHK提供

 女優の藤原紀香さん(39)が主演したNHKドラマ「チャンス」が、日本中央競馬会(JRA)が制定する2010年度の「JRA賞馬事文化賞」を受賞した。JRAが6日発表した。テレビ番組が同賞を受賞したのは05年度の「NHKスペシャル ディープインパクト~無敗の3冠馬はこうして生まれた~」に続き2度目で、ドラマでの受賞は初となる。

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 JRA賞馬事文化賞は、JRAが文学・評論・美術・映画・音楽などの文化活動を通じて、馬事文化の発展に顕著な功績のあった個人・団体を表彰する目的で、87年に創設。10年度は10年10月末までの約1年間に出版・企画・放送された馬についての文化作品を対象に内容を検討し、6日に行われた最終の選考委員会で決定した。

 「チャンス」は小林慧さんの初小説が原作。証券会社のキャリアウーマンだったが、株取引の失敗でどん底に落とされた藍田沙矢子(藤原さん)がサラブレッドのチャンス号と出合い、懸命に走る姿に勇気づけられ、もう一度人生をやり直していく……というヒューマンストーリーで、10年8月28日~10月2日にNHK総合で放送された。

 授賞理由は、サラブレッドや競馬と人とのかかわりを軸に夢をあきらめずに生きる人たちの姿を個性豊かな俳優の演技力で描いた点と、迫力あるレース映像はもちろん厩舎(きゅうしゃ)での生活や美しい北海道の牧場シーンなど、競馬中継では見られない映像で、見終わった後に馬と競馬に興味を持たせるきっかけを作ったことが評価された。

 NHKエンタープライズの松平保久エグゼクティブプロデューサーは「レースの魅力はもとより、競馬に携わる多くの方々の人間模様を伝えられたらと思い、このドラマを制作しました。原作の小林さん、脚本の長川千佳子さん、藤原さんはじめ出演者の皆様、スタッフが作品に込めた思いを評価していただき、感激しております」と喜びのコメントを寄せている。授賞式は24日に行われ、受賞者には副賞として賞金100万円が贈呈される。(毎日新聞デジタル)

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