クリミナル・マインド:リードが初来日「監督業の挑戦は楽しかった」 第5シーズンの魅力語る

「クリミナル・マインド FBI行動分析課」第5シーズンの魅力を語るマシュー・グレイ・ギュブラーさん
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「クリミナル・マインド FBI行動分析課」第5シーズンの魅力を語るマシュー・グレイ・ギュブラーさん

 現在第6シーズンがアメリカで放送中の大ヒット海外TVドラマ「クリミナル・マインド FBI行動分析課」の第5シーズンが25日、WOWOWで放送開始される。ファンイベントで初来日を果たしたDr.スペンサー・リード役の俳優、マシュー・グレイ・ギュブラーさんは「全てがすごすぎて、消化しきれない経験をした。日本のファンの皆さんは忠実で、世界中の中でもベストだ」と日本の印象を語った。興奮冷めやらぬギュブラーさんに、ドラマの魅力を伺った。(毎日新聞デジタル)

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 「クリミナル・マインド」は、FBIの行動分析課(Behavioral Analysis Unit)、通称BAUのメンバーたちが、並外れた洞察力で犯罪者たちの犯罪心理を読み解き、犯人の特定と事件に巻き込まれそうな人々の救出を行い、事件の解決に挑むドラマ。殺人鬼のむごさと性格を伝えるだけではなく、犯人が過去にどんなことをされて殺人鬼になったのかも話中で語られる。ギュブラーさんは、同ドラマについて「作家陣がすごく素晴らしくて、内容的にも脳みその中にグイグイと入り込んでくる。善と悪がものすごくくっきり描かれているところが魅力だね」と話した。同ドラマはギュブラーさんにとって「いろんな意味で大きな基盤となっていると思う。アメリカだけでなく、世界中で受け入れられていることに誇りを持っています」と笑顔で語った。

 ギュブラーさんの演じるリードは、24歳にして「数学・化学・工学」の博士号を持つIQ187の天才で、その幅広い知識を生かして犯罪捜査にあたる。リードについて、ギュブラーさんは「慈愛に満ちている人で、でも弱さも持っている。頭脳明晰(めいせき)で、でもすごくハートのある人」と紹介した。「リードは時代錯誤な、今の時代にいないような人物設定にしたかった。本物のFBIのプロファイラーが来て、監修もしてくれたし、銃の持ち方も変だって指摘されたけれど、リードは固定観念なしでキャラクターを作りたかったんだ」と力を込めて役作りへの思いを語った。

 リードのファッションセンスをどう思う? と聞かれると、ギュブラーさんは「時代遅れの古めかしい感じのスタイル」と評した。しかし「最初はみんな『ださい』と言っていたのに、だんだんかっこいいと認められ始めている。でもそれじゃリードは駄目だから、また変えていかなきゃ」と話した。また「僕の今日の格好は『酔っぱらった幼稚園の先生』だね。完璧じゃない、ルーズな感じ」とジョークを飛ばし、記者を笑わせた。

 第5シーズンは、シリーズの通算100話目となる第9話、ギュブラーさんが監督に初挑戦した第16話などファンの注目を集めるエピソードが多く盛り込まれている。第16話を手がけた感想を聞かれると、ギュブラーさんは「衣装やキャスティング、選曲など、すごくこだわったので事前から全てやっていました。『ライフ・アクアティック』(俳優デビュー作)で共演したバッド・コートとまた共演できてうれしかった。監督業はすごく楽しかった!」と、興奮して今後の監督業にも意欲を示し、「ウディ・アレン、ジム・ジャームッシュ、アルフレッド・ヒッチコック、フランク・キャプラ、ジョン・ウォーターズ……。自分の色を確立している、ユニークなことをしてくれる監督が好き。日本で言えば三池監督も好きです」と尊敬する監督に思いを巡らせていた。

 WOWOWでは同ドラマを25日午後11時から放送。放送開始を記念して、第1話は無料放送となるほか、25、29日は「クリミナルマインド5初回拡大版スペシャル!」となる。

 <プロフィル>

 80年3月9日米ネバダ州出身のファッションモデル、俳優、声優、映画監督。「マーク・ジェイコブズ」「バーバリー」「ルイ・ヴィトン」などのファッションモデルを経て、04年に「ライフ・アクアティック」で俳優デビュー。同年、テレビドラマ「クリミナル・マインド FBI行動分析課 」に出演し、Dr.スペンサー・リード役を好演している。

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