フジテレビの豊田皓社長が28日、定例会見を行い、昨年11月から開始していた自社製作の映画のインターネット配信を強化し、2月2日からオンデマンドの無期限有料配信を行うことを発表した。第1弾は昨年7月に公開された映画「踊る大捜査線 THE MOVIE 3」で、DVD発売と同時に配信する。DVD発売と同時に無期限有料配信するのは同社では初めて。邦画では極めて異例だという。

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　映画事業について、豊田社長は興業収入80億4000万円を記録した「THE LAST MESSAGE 海猿」や、同じく73億1000万円を記録した「踊る大捜査線 THE MOVIE 3」など、昨年同社が製作にかかわった映画全13作品の興収の合計が366億9000万円となったことを報告。「（国内の）邦画全体の興収の約3割を占める。（映画館を）訪れてくれた方に改めて感謝したい」と好調を喜び、映画事業のもう一つの動きとして、豊田社長は11年を「映画事業の配信元年と位置づけたい」とネット配信に力を入れる方針を明らかにした。

　豊田社長は「昨年11月から旧作の48時間限定（レンタル）配信サービスを開始しているが、今後はセルネット（無期限有料）配信を強化したい」と話し、特典映像などが豊富なDVDの購入者と、生活スタイルに合わせて自由な時間に映画を見たいという配信ユーザーの住み分けはできるのではないかという見方を示した。

　「踊る大捜査線 THE MOVIE 3」の無期限有料配信は、配信ストア「iTunes」で、2月2日から開始。HD配信は2500円、SD配信は2000円となる。（毎日新聞デジタル）