福山雅治:マダガスカルの動物と「愛のコミュニケーション」 Nスペ「ホットスポット」で

NHKスペシャル「ホットスポット 最後の楽園」の1シーン=NHK提供
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NHKスペシャル「ホットスポット 最後の楽園」の1シーン=NHK提供

 俳優の福山雅治さん(41)が出演するNHKの自然ドキュメンタリー「ホットスポット 最後の楽園」のマダガスカル編が30日、放送される。10年秋にマダガスカルを訪れ、キツネザルの仲間・インドリと交流した福山さんは、その交流を「国境、原語、DNAを超えた愛のコミュニケーション。ご覧になっていただくしかない」と冗談も交えて表現している。

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 番組は、絶滅が危ぶまれている生物がすむ「ホットスポット」で、3年の歳月をかけてとらえた光景を紹介するドキュメンタリー番組。NHKと米、仏、ニュージーランドのテレビ局の共同制作で、世界70カ国で放送される。プロローグと全6回のドキュメンタリーで構成され、プロローグは10日に放送された。福山さんはナレーションも担当している。

 マダガスカルは、インド洋に浮かぶ大きな島。超大陸ゴンドワナの一部で1億年以上前にアフリカ大陸から分離し、今から約6550万年前に恐竜が絶滅した災害で昆虫や爬虫(はちゅう)類などの小さな生き物と植物だけが生き延びた。その後、アフリカ大陸からやってきた動物は競争相手のいない土地で独自の進化を遂げており、キツネザルの仲間は1種類の祖先から80種近くまで多様化したと考えられている。

 福山さんは、初めて訪れたというマダガスカルで太古から残る巨樹バオバブの森を歩き、インドリや珍獣といわれる「アイアイ」に対面した。村田真一エグゼクティブプロデューサーは福山さんの現地での様子を「好奇心旺盛。自然の中にいる時の表情がものすごくのびのびとしていて、目の輝きが違う。普段見たことのない福山さんの素顔がふんだんに出てくる」と語り、インドリとの交流について「いちばんいい表情が出ている。誰が見ても何回見ても面白いと思う。動物の雌も福山さんに“ほれちゃった”という感じ」と語っている。

 今シリーズの撮影には、最先端のハイビジョン特撮機器や最新CG技術を使用。暗闇でもハイビジョンで撮影できるカメラや、水中リモコンカメラ、1秒間に2000コマ撮影できるハイスピードカメラなどを用いたほか、マダガスカルでは、ヘリコプターに最新式の防震装置を取り付け、バオバブの森のすぐ上を低空飛行して撮影を行った。VFXやCGは映画「アバター」などを手がけたニュージーランドの「Weta」が担当。その映像について福山さんは「どうやって撮ったんだろうという映像がたくさんある。(自然を撮影した)映像だけでも楽しめる」とコメントしている。

 マダガスカルを題材にした「マダガスカル 太古の生命が宿る島」は、総合テレビで30日午後9時から放送。ブラジル編は2月6日に放送予定で、以降、ニュージーランド、オーストラリア、アフリカ古代湖、日本の各編を毎月放送する。福山さんはブラジル、日本の放送回にも出演する。(毎日新聞デジタル)

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