江口洋介:サンタバーバラ国際映画祭受賞に「いいスタート」 映画「洋菓子店コアンドル」

映画「洋菓子店コアンドル」初日舞台あいさつに登場した江口洋介さん(右)と蒼井優さん
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映画「洋菓子店コアンドル」初日舞台あいさつに登場した江口洋介さん(右)と蒼井優さん

 江口洋介さん(43)と蒼井優さん(25)がダブル主演する映画「洋菓子店コアンドル」(深川栄洋監督)が11日公開され、出演者が東京都内の映画館で舞台あいさつを行った。江口さんは同映画がアカデミー賞の前哨戦とされる第26回サンタバーバラ国際映画祭で、アジア映画コンペ部門の最高賞「イースト・ミーツ・ウエスト賞」を受賞したことを聞き「めでたいことだらけのいいスタートが切れたなと思います」とうれしそうに話し「ケーキを作るシーンが多いので、普段から練習した。映画の中でも伝説のパティシエに見えるな」と自画自賛していた。

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 「洋菓子店コアンドル」は、スイーツ界から突然姿を消した伝説のパティシエ・十村遼太郎(江口さん)が、製菓学校の講師をしながら、スイーツ評論家としてガイドブックを出版。どんな有名店からの誘いも断り、その腕前を披露することはなかった十村が、恋人を追いかけて東京にやってきた鹿児島のケーキ屋の娘・臼場なつめ(蒼井さん)と東京で評判のパティスリー「コアンドル」で出会う。そしてなつめは、ひょんなことから「コアンドル」で働くことになり、十村が菓子作りをやめた理由も明かされていく……という物語。

 舞台あいさつには、江口さんと蒼井さんのほか、戸田恵子さん、江口のりこさん、尾上寛之さんが登場した。「コアンドル」のオーナーでシェフパティシエを演じた戸田さんは「私がケーキを作るところは映っていないですが、全部アップでお見せしたいくらい、お店が大好きでした」と振り返った。なつめの恋人・海千尋を演じた尾上さんは「鹿児島弁を大事にしたかったんでそれが難しかった。(蒼井さんと)2人でやっていたときは楽しかった」と話したが、蒼井さんは冷たい目で「海くんの新恋人は、うちの事務所の後輩がやってました。やっぱり若い子がいいか、と思いました」と返し、尾上さんを戸惑わせていた。

 イベントでは、3日後のバレンタインデーにちなんで女性陣が男性陣へそれぞれケーキをプレゼント。蒼井さんからケーキをもらった江口さんは「うれしいもんですね。蒼井さんは撮影中にスタッフにケーキを作ってきてくれて、本当に気が利く人だな、と普段から思っています」と喜んでいた。

一方、深川監督は同映画について「賞をもらうような映画ではない。人と人との結びつきを丁寧に描いたので、アメリカのお客さんに響いたのかな、感想を聞いてみたい」と話し、「皆さんがけんかするシーンの多い映画でしたが、皆さんの仲の良さがフィルムに焼き付いている。久しぶりに大切な人と見てくださいといえる作品です」とPRしていた。(毎日新聞デジタル) 

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