注目映画紹介:「わさお」 わさおの奇跡のお芝居に主演の薬師丸ひろ子も感激

「わさお」の一場面 (C)2010 映画「わさお」製作委員会
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「わさお」の一場面 (C)2010 映画「わさお」製作委員会

 白神山地のふもと青森県鰺ケ沢町に実在する秋田犬の雄で、不細工だけどかわいい「ブサかわ犬」として人気を集める秋田犬「わさお」が出演し、人々との触れ合いを描いた映画「わさお」(錦織良成監督)が2月26日の青森先行公開に続いて、5日から全国で公開される。

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 映画は、07年10月まで捨て犬だったわさお自身の過去がモチーフ。鰺ケ沢町でイカ焼き店を営むセツ子(薬師丸ひろ子さん)は迷い犬を見つけ、わさおと名付けて飼うことにした。セツ子はわさおに愛情をかけるが全く懐かない。毎日のように訪れる少年・アキラ(伊澤柾樹君)は、飼い犬が原因の事故で母親が入院中だが、セツ子の店で動物と触れ合うことで寂しさを忘れることができた。やがてわさおはセツ子に心を開いていく……という物語。薬師丸さんのほか、甲本雅裕さん、鈴木砂羽さん、佐野史郎さん、笹野高史さん、平田満さんらが出演している。

 捨て犬だったわさおは55時間にも及ぶ登場シーンの撮影も難なくこなし、薬師丸さんが「訓練されていないわさおが、次第にこちらの感情を読み取ってくれているかのような奇跡のお芝居に感動してしまって、リアクションができなくなるシーンがたくさんありました」と感激した様子。主題歌は薬師丸さんが22年ぶりに歌う映画主題歌「僕の宝物」で、わさおが歌う同曲の特別編が携帯向け音楽配信サイト「レコチョク」から「着うた」で配信されている。

 また、わさおは日本ユネスコ協会連盟の「世界遺産活動 特別大使“犬”(ワンバサダー)」を務めており、今回の配信による収益の一部を、未来の子どもたちに世界遺産を引き継ぐための「ぷらすワン募金」に寄付している。

 映画は5日から丸の内TOEI(東京都中央区)、新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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