AC:SMAP、長友選手ら出演の新CM 「いま伝えるべきこと」と 苦情対応は否定

 公共広告で啓発活動を行う「ACジャパン」は23日、アイドルグループ「SMAP」やプロサッカーの長友佑都選手らが出演し、東日本大震災に見舞われた日本にメッセージを送る新CMを近日中に放送することを明らかにした。

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 CMは、セリエAのインテル・ミラノに所属する長友選手を含め海外で活躍するプロサッカー選手3人が出演するものと、SMAPとミュージシャンのトータス松本さんが出演するものがあり、いずれも15秒と30秒のバージョンがある。長友選手らが出演するCMから近日、放送される予定。

 長友選手は「ひとりじゃない。みんながいる。世界中の人たちが日本を応援しています」とメッセージし、ドイツ・ブンデスリーガのシュツットガルトの岡崎慎司選手は「小さいころ阪神大震災を経験しました。日本の強さは団結力です。僕も精いっぱい協力します」、シャルケの内田篤人選手は「日本が一つのチーム」と呼びかける。ジョン・カビラさんがナレーションを担当している。

 SMAPとトータスさんが出演するCMは、SMAPのメンバー5人が「あなたはひとりじゃない。みんながついています。未来を信じて。日本の力を信じてる」と語りかけ、トータスさんが「日本は強い。みんなでやれば乗り越えられる」とメッセージしている。

 ACジャパンのCMは、震災後、商業広告の自粛が相次ぎ、民放各局がACジャパン制作のCMを放送したことから、その放送回数が多いなどと苦情などが殺到。ホームページ上に「CM放送についてのお詫(わ)びとお知らせ」を掲載していた。ACジャパンでは、今回のCMは「苦情への対応ではない」といい、「(CM放送の)仕組みに対して正確な理解がされておらず、困惑した状況の中、ACジャパンとして、いま、国民のみなさんに伝えるべきこととして制作した」と話している。

 震災後に制作されたCMは現在、文字でメッセージを送るものが2タイプ放送されており、今後、SMAPらが出演するCMの別のタレントバージョンなどの放送も予定している。(毎日新聞デジタル)

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