お笑いタレントの板尾創路さん主演の特撮映画「電人ザボーガー」(井口昇監督)が25日、第3回沖縄国際映画祭長編プログラムLaugh部門に出品され、沖縄コンベンションセンター(宜野湾市)で国内初上映された。
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会場には、井口監督や板尾さんのほか、古原靖久さん、山崎真実さん、宮下雄也さん、佐津川愛美さんらキャストとザボーガーも登場。板尾さんと古原さんが演じる主人公・大門豊の言うことしか聞かないザボーガーのコメントは板尾さんが聞き取り、「沖縄では海人(うみんちゅ)といいますが、僕は電人(でんちゅ)です」と言って笑わせ、「機会があれば、被災地で大変な思いをしている子どもたちの元に行って、みんなに映画を見せたい」とメッセージを送った。
「電人ザボーガー」は、74年4月~75年6月にフジテレビ系で放送された特撮番組。体に特殊な回路を埋め込まれた大門が、「怒りの電流」を発生させて亡き父が作った変形型バイクロボット「ザボーガー」を操り、自らも空手などの格闘術を駆使して、秘密殺人強盗機関「Σ(シグマ)」から地球の平和を守るというストーリー。当時「ウルトラマン」の円谷プロ、「仮面ライダー」の東映と並んで、「ピープロ」の名前で親しまれていた制作会社「ピー・プロダクション」が手がけた独特の熱い雰囲気の特撮ドラマで、現在もマニアックな人気を集めている。
映画は青年期と熟年期の2部構成で、板尾さんは熟年期、「炎神戦隊ゴーオンジャー」のゴーオンレッド役の古原さんが青年期の大門を演じる。板尾さんは「47歳のヒーローものなんですが、できる限り自分でアクションもやりました。足も高く上げたし、大きい声も出しました」と撮影の苦労を語り、古原さんは「この映画を見て元気を出してもらえればいいなと思います」と話した。
井口監督は「特撮大河ドラマになっています。『トランスフォーマー』の原点を現代によみがえらせたいと思って作りました。元気がなくなっている日本をこの作品で勇気づけて、日本に元気と熱さを取り戻したい」と話した。映画は今年秋に新宿バルト9ほか全国でロードショー公開予定。(毎日新聞デジタル)
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