比嘉愛未:「強い使命感」 ドラマ「どんど晴れ」SP 放送中止も検討 震災1カ月前に岩手でロケ 

「どんど晴れスペシャル」の会見に出席した比嘉愛未さん
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「どんど晴れスペシャル」の会見に出席した比嘉愛未さん

 07年に放送されたNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の続編「どんど晴れスペシャル」が放送されることが決まり13日、主演の比嘉愛未さんら出演者が会見した。盛岡の老舗旅館を舞台にしたドラマで、東日本大震災の1カ月前の2月11日に盛岡でクランクインし、地元から500人以上が撮影に参加し、公会堂や神子田朝市、雪あかり祭り、岩手大学のほか、遠野などで撮影した。「最後までとりきれるか、放送できるかという不安があった。今だからこのドラマを届けなきゃいけないという使命感を感じた。立ち止まってはいけない、前を向いていこうというドラマ。強い使命感で作品に挑んだ。今もその気持ちでいっぱいです」と力を込めた。震災当日は2度目の盛岡ロケへ出掛ける前日だったという。

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 「どんど晴れ」は結婚を機に横浜の実家から老舗旅館「加賀美屋」に嫁いだ夏美(比嘉さん)の物語で、07年に放送され最高視聴率24.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、期間平均視聴率19.4%を記録した。「スペシャル」は前後編で、朝ドラから6年後を舞台に夏美が若女将として奮闘する。主題歌は小田和正さんの「ダイジョウブ」が起用された。

 会見には女将役の宮本信子さん、リゾート会社代表役の田辺誠一さん、宿泊客で小説家役の林家正蔵さん、NHKドラマ初出演で旅館の見習い仲居役のICONIQさんも登場した。

 ドラマは3月に一度、中止の検討もされたといい、内藤慎介制作統括は「背景やセットなどがつながっていない部分もあるが、東北・岩手のみなさんに参加していただいたドラマであるだけになんとか完成させたかった。少しでも元気をお返しできれば」と語った。また出演者らが4月11日に被災地へのメッセージを書いた色紙をホームページなどで紹介する予定で、色紙は岩手に送られる。内藤統括は「ホームページは掲示板として生かすなどしてみなさんの声を伝えるページにしたい」と話した。

 BSプレミアムで24日午後3時半~6時に前後編を一挙に放送、総合テレビで5月6、7の両日午後7時半~同8時45分に放送。また07年の朝ドラ「どんど晴れ」の総集編を5月3~5日午後4時45分~同5時58分に放送する。(毎日新聞デジタル)

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