女優の香椎由宇さんとの間で2月に男児が誕生したばかりのオダギリジョーさんが5日、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで行われた映画「奇跡」(是枝裕和監督)の完成披露試写会に主演の小中学生漫才コンビ「まえだまえだ」と登場。プライベートに加え同映画でも初の父親役に挑んだオダギリさんだったが、大人顔負けのしっかりした主役2人にたじたじで、「普段からお二人としゃべっていてもしっかりされている。親というより友達というか、役としても一切親子と考えず、そういう付き合い方でした」と自然と敬語になり、会場の笑いを誘った。
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舞台あいさつで「まえだまえだ」の2人は、弟の前田旺志郎君(10)が「みなさん優しくしてくださって、演じているというよりは自然に楽しくできたと思います」と現場の様子を話し、兄の前田航基君(12)は「まさか主演をやらせてもらえると思わなかったので、くさくなりますが『奇跡』かなと思います。世界の是枝監督が作った映画なので、自信を持って面白いと言えると思います。初めのシーンも重要なので、一字一句見逃さないで見ていただければ」と是枝監督を持ち上げながら映画をPRする大人顔負けのあいさつをし、会場を盛り上げた。
オダギリさんは「この2人のあいさつの後に話をするのが怖い」とこぼしながら、2人の父親役を務めたことについて「役者になって初めての父親役が大変で、私生活と比べるなんてできるわけもない」と苦労を語った。まえだまえだの2人については「お二人は常にエネルギー全開で、僕の方が大変でした。僕が足を引っ張らないようにしなければと思いました」と神妙な面持ちで話し、報道陣の笑いを誘っていた。
映画は、九州新幹線全線(博多−鹿児島中央)開通を記念してJR九州とJR東日本企画が企画。鉄道好きという是枝監督の完全オリジナル脚本で製作された。離婚した両親が仲直りし、再び家族4人で暮らす日を夢みる航一(航基君)は母親や祖父母と鹿児島で暮らしながら、福岡で父親と暮らす弟龍之介(旺志郎君)と連絡を取っては、家族を元通りにする方法に頭を悩ませていた。一方、鹿児島や博多は九州新幹線全線開通で沸きに沸いていた。開通式の日、博多から南下する「つばめ」と鹿児島から北上する「さくら」、二つの新幹線の一番列車が行き交う瞬間に奇跡が起こる。そんなうわさを聞きつけた2人は、まさに「奇跡」を起こすための壮大で無謀な計画を立て始める……というストーリー。
オダギリさんは売れないミュージシャンの父親役で、母親役には大塚寧々さん。その他、樹木希林さん、夏川結衣さん、阿部寛さん、長澤まさみさん、原田芳雄さん、橋爪功さんや、本木雅弘さんの長女で樹木さんの孫に当たる内田伽羅さんも出演する。6月11日からバルト9(東京都新宿区)ほか全国でロードショー。(毎日新聞デジタル)
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