注目映画紹介:「抱きたいカンケイ」 ポートマン主演のコメディー 肉食系女子にウケるかも

「抱きたいカンケイ」の一場面 (C)2010 DW Studios L.L.C.All Rights Reserved.
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「抱きたいカンケイ」の一場面 (C)2010 DW Studios L.L.C.All Rights Reserved.

 「ブラック・スワン」での演技で今年の米アカデミー賞主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンさんが出演し、製作総指揮も務めた映画「抱きたいカンケイ」が公開中だ。ポートマンさん演じる医者のエマはテレビ局に務めるアダムと“体だけの関係”という協定を結ぶ。どちらかの心が動いたら協定は即解消。そんな関係を始めた2人だったが…というストーリー。アダム役はアシュトン・カッチャーさん。「ゴーストバスターズ」シリーズ(84、89年)や「キンダーガートン・コップ」(90年)といったヒット作を世に送り出してきたベテランのアイヴァン・ライトマン監督がメガホンをとった。

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 心が動いたら関係解消? 体だけの関係? 若いから軽はずみなことも許されるという意見もあろうが、性に対する米国人と日本人の意識の違いが、ダイレクトに作品に対する評価につながるのではないかと思われる内容だ。あとは見る人の年齢。主人公と年齢が近ければ近いほど共感できる部分は多いと思われる。最近の日本人男子は“草食系”といわれ、むしろ女子のほうが“肉食系”とされる。その肉食系女子にはウケるかもしれない。

 ポートマンさんは以前、「クローサー」(04年)という作品でストリッパーを演じたこともあったが、今回は体の関係に焦点が当たっているだけに大胆さはそれ以上だ。しかも彼女にとってはめずらしいコメディー作品で、新たな一面を見せている。一方のカッチャーさんは、相変わらずの笑顔と肉体美でエマはもとより世の女性たちの心を解きほぐしてくれる。今作を見ながら、米国では相変わらず性についてはオープンなんだなあと思っていたら、最近の新聞記事で、男女ともに若者の性行為未経験者率が上がっているという記事を見かけた。ブッシュ前政権時代の保守的な性教育のせいという見方があるようだが、そんな中で作られた今作、製作者としても勇気があると思う。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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