女優の南野陽子さん(43)が7日、お笑い芸人の前田健さん(39)が初監督を務めた映画「それでも花は咲いていく」の会見に登場。先日結婚した南野さんに前田さんが「新婚ですごくハッピーな状態みたい。幸せそう。この映画もDVDで、だんなさんと一緒に見てくれたようで、腕を組んで見てたんだよね。たまに“おのろけメール”が来ます」と新婚生活の一部を暴露すると、南野さんは「うるさい(笑い)。そんな見づらい見方はしません」と照れながら、前田さんに突っ込んでいた。
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「それでも花は咲いていく」は、セクシャルマイノリティーをテーマにした前田さんの初の著書である短編小説の中から、「エーデルワイス」「ヒヤシンス」「パンジー」の3編を映画化。「エーデルワイス」は過去に小学生の教え子にした罪を背負いながら、自分の許されない恋愛に悩む元塾講師の男(仁科貴さん)の物語、「ヒヤシンス」は容姿のせいで人に拒絶されて以来、人を避けながら他人の部屋に侵入することに生きがいを感じる男(滝藤賢一さん)の物語、「パンジー」は最愛の母親を突然失い、ぼうぜんとした時間を過ごしながら過去の母親に思いをはせる男(平山浩行さん)の物語で、他人とは異なる愛の形を抱えたまま、誰にも打ち明けられず、生きにくい世の中をけなげに、必死に生きていこうとする人の姿を3編のオムニバスで描いている。脚本も前田さんが担当した。南野さんは「エーデルワイス」で、主人公の男が恋をする少女の母親を演じる。
会見前に映画の初日舞台あいさつも行われ、南野さんは「十数年前、前田さんの舞台を見たときから、『この人すごい』と思って、それからずっと応援していた」と監督を絶賛。小説を書く段階から心配していたことも明かし、撮影現場では「監督のためにいいものを撮ろうというスタッフの思いが伝わってきて、うれしかった。現場では健ちゃん(前田さん)の“お母さん”という気持ちでいました」と笑顔で振り返った。また、初監督の前田さんに対して「“表”を知ってるからこそ、役者さんがやりたいようにしてくれて、伸び伸びできました」と話した。
会見には、南野さん、前田さんの他、仁科さん、滝藤さんも登場した。映画は、7日からテアトル新宿(東京都新宿区)、キネカ大森(東京都品川区)ほかで公開中。(毎日新聞デジタル)
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