東国原英夫:学生150人を相手に映画試写会で“白熱教室”

150人の学生とディスカッションを行った東国原英夫さん
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150人の学生とディスカッションを行った東国原英夫さん

 前宮崎県知事の東国原英夫さんが16日、スペースFS汐留(東京都港区)で行われた、映画「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」(チャールズ・ファガーソン監督)の特別試写会に出席し、大学生150人と政治や経済についてのディスカッションを行った。「首相になる気は?」との質問に「あり得ない」とし、「これからは若い人になってほしい、『この国に生まれて良かったな』と思うような国造りをしてほしい」と会場に集まった学生たちを叱咤(しった)激励した。

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 同映画は第83回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞の受賞作で、リーマン・ショックを引き起こしたとされる金融マン、政治家、大学教授、ジャーナリストなどへのインタビューを通して08年の世界金融危機の知られざる真実に迫るドキュメンタリー。

 東国原さんは「将来、金融界、政界、学界で働きたいか」「巨大企業が政治に関与していることを肯定できるか」などのテーマについて自身の知事時代のエピソードを交えながら熱弁。東国原さんが学生の発言に「おっしゃる通り」とうなる場面もあり、会場はまさに“白熱教室”となった。

 また、先月行われた東京都知事選にも触れて「(東日本大震災があって)通常の選挙とは違ったので民意が反映されたかどうかは分からない」と話し「東京を変えれば日本は変わる」と語った。また今後の予定としては芸能界に復帰する予定はないとし、「勉強していこうかなと思っています」と首相になるつもりはないとしながらも何らかの形で政治にかかわっていく意向を示した。

「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」は21日全国公開。(毎日新聞デジタル)

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