クルム伊達公子:全仏オープンテニス 初戦で第1シードと激突 試合直前に心境を語る WOWOW

全仏1回戦に挑むクルム伊達公子選手
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全仏1回戦に挑むクルム伊達公子選手

 パリのスタッド・ローラン・ギャロスで22日に開幕したテニスのグランドスラム(4大大会)の一つ「全仏オープンテニス」(WOWOWでは6月5日まで連日生中継)の2日目(23日)、女子シングルス1回戦にクルム伊達公子選手が出場する。22日に、世界ランキングが60位から56位に浮上した伊達選手は、第1シードのカロライン・ウォズニアッキ選手(デンマーク)と対戦。クルム伊達公子選手に初戦への意気込みを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 −−状態はいかがですか?

 90年代からクレー(コート)のサーフェス(面)は得意ではなく、自他共に認める苦手なサーフェスです。今年出たクレーコートのWTA(Women’s Tennis Association)の大会は大きな大会ばかりだったので、1回戦から自分より上の選手と当たる確率が高くて負けることが多く、クレーコートが苦手な上に自信をつかめないというのが現状です。初戦負けが続いているので、体力的には問題なく戦えていて、独シュツットガルトから毎週連続で実践の中での練習を、という思いで出続けてきました。

 −−全仏オープンテニス1回戦の対戦相手がウォズニアッキ選手(デンマーク、第1シード、世界ランキング1位)と聞いたときの心境は?

 シードに当たるというのは、運命を超えた宿命のようになっていますね。128人いる中で見事に引き当てたというのは、何かしらのパワーが働いているとしか思えないです。笑いを超えて、言葉がなかったですね。自信を得られないまま全仏の地に入り、戦う相手にもまったく不足なく、それこそ「当たって砕けろ」で開き直りやすくなったのかな?と前向きに考えようと思っています。

 −−ウォズニアッキ選手のイメージは?

 とにかくミスをしないプレーヤー。私が苦手なクレーの上でどう戦うかを考えなければならないのですが、考えたところで対等に戦える相手でもないですし、リスクをとりながら戦うことには当然変わりない。それを覚悟の上で何かしら考えて挑みたいと思います。

 −−今季これまでの大会で負けが続いていることについて思うところはありますか。

 負けている相手が、マリオン・バルトリ選手をはじめダニエラ・ハンチュコバ選手、ルーシー・サファロバ選手とトップ30あたりの選手ばかりで、本当に実力者だし調子も悪くない選手たちだった。当然簡単に勝てる相手ではありませんでした。負けたことよりも、内容的に自分のベストを出し尽くすことができないジレンマはありました。

 −−全仏オープンテニスへの思いについて教えてください。

 どのグランドスラムも素晴らしい大会ですし、テニスプレーヤーを目指してこの本戦の舞台に立ちたいと思っている人たちが世界中に何万といる中で、128人の中にいられるということは自分にとって誇りです。グランドスラムの中でも、この全仏オープンテニスは、華やかで雰囲気もあって見る人たちの目も肥えています。赤土(クレー)は、前後左右高さを含めてうまく使わなければならないサーフェスですし、見る人たちのレベルも高い。プレーヤー自身も、高いレベルでやらないと観客の気持ちを引きつけられないと思っています。ですので、ここにまた戻って来られたという興奮する気持ちと、苦手なサーフェスだということで気持ちを引き締める部分もある。

 大会前はいろいろな思いが交錯しているので、できるだけ平常心で戦うようにといつも考えています。今のところいい天気が続いていて、私にとっても調整はしやすくなるかな?と思うので、少しずつ気持ちは高めていきたいです。

 *……WOWOWでは、クルム伊達公子選手が出場する注目の全仏オープンテニス女子1回戦「クルム伊達公子VSカロライン・ウォズニアッキ戦」を、23日深夜0:00から放送する。

 ◇大会第2日

 23日午後5時55分~深夜0時(デジタル193ch)生中継(女子シングルス1回戦 「メラニー・ウダン(アメリカ)対フランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)」、男子シングルス1回戦 「ティーモ・デ バッカー(オランダ)対ノバク・ジョコビッチ(セルビア)」、男子シングルス1回戦 「フェリシアーノ・ロペス(スペイン)対ロジャー・フェデラー(スイス)」※深夜0時からBS−5ch/191chに切り替わる。

 23日深夜0時~午前5時(BS−5ch/デジタル191ch)(男子シングルス1回戦 「フェリシアーノ・ロペス(スペイン)対ロジャー・フェデラー(スイス)」、女子シングルス1回戦 「カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)対クルム伊達公子(日本)」

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