石川梨華:つんく♂映画で初主演 “ホステス篤姫”で「アカデミー賞狙う」

映画「篤姫ナンバー1」の製作発表会に登場した(右から)石川梨華さん、つんく♂さん、中澤裕子さん
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映画「篤姫ナンバー1」の製作発表会に登場した(右から)石川梨華さん、つんく♂さん、中澤裕子さん

 アイドルグループ「モーニング娘。」などを手掛ける音楽プロデューサーのつんく♂さんが21日、東京都内で映画「篤姫ナンバー1」の製作発表会を開いた。江戸幕府第13代将軍・徳川家定の正室となる天璋院・篤姫が現代にタイムスリップして、銀座のクラブホステスになるという奇想天外なストーリーで、篤姫役には映画初主演の石川梨華さんを起用する。徳川家が婚礼の際に使用してきたという着物姿で登場した石川さんは「初めての主演映画ですごくうれしい。篤姫に近づける演技ができたら」と意気込み、「夢は大きく。アカデミー賞を狙ってまいりたい!」と笑顔で語った。

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 会場には、銀座の高級クラブのホステス10人も応援に駆けつけ、石川さんは「ぜひ役に入る前にお店を見てみたい」と体験入店にも意欲的。着物姿については「非常に怖い気持ち。でも着られてうれしい。歴史を感じるにおいがして、一人だけタイムスリップしてきた気がして、気分的にも貴族を意識しております」とその気になっていたが、「着付けから30分でもうフラフラしてます。お着物とカツラで15キロあるので」と苦笑いだった。

 発表会には、石川さんと同じく、元「モー娘。」メンバーで結成した「ドリームモーニング娘。(ドリ娘。)」メンバーで、篤姫の世話係・タエを演じる中澤裕子さんも出席。「私も助演女優賞を狙いたいし、新人賞も。38歳の新人がいたっていいじゃない。夢は大きく持たないと」と意欲的だったが、「つんく♂さんから映画の話があると聞いて、ついに私が主役かと思ったのに……教育係じゃモー娘。時代と変わらない」と嘆きつつ、「でも、篤姫に負けないようにがんばりたい」と抱負を語っていた。

 一方、本格的な映画のプロデュースに初挑戦するつんく♂さんは「(モー娘。)卒業生の中で誰が一番ふさわしいかなと思って、石川が年齢もテーマもはまっていた。声をかけたらやりますと即答だったので」と主演の起用理由を説明。作品については「タイムスリップということで『JIN−仁−』とかドラマの『篤姫』とかはパクってませんので」と笑わせ、「まじめにタイムスリップしてきた女子の青春と恋愛と感動、そして大きな意味での笑いが詰まった作品にしたい。楽しみにしていてください」とアピールした。

 映画は薩摩藩主・島津斉彬の養女・源篤子(のちの篤姫=石川さん)が、江戸へ向かう道中、世話係のタエ(中澤さん)とともに時空を超え、平成の時代へとタイムスリップ。変わり果てた日本に戸惑いながらも、銀座のホステスに救われた篤子は、そのまま銀座の高級クラブで働くことになり……という物語。7~8月ごろにクランクインし、来春以降に公開を予定。(毎日新聞デジタル)

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