マイケル・ベイ監督:「被災地で頑張る人々が真の英雄」とエール 映画「トランスフォーマー」会見

「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」の来日会見を行った(左から)マイケル・ベイ監督、ロージー・ハンティントン=ホワイトリーさん、シャイア・ラブーフさん
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「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」の来日会見を行った(左から)マイケル・ベイ監督、ロージー・ハンティントン=ホワイトリーさん、シャイア・ラブーフさん

 スティーブン・スピルバーグさんが製作総指揮を務める、マイケル・ベイ監督の人気SFアクション「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」のジャパンプレミアが大阪で開かれることになり、16日、来日したベイ監督と主演のシャイア・ラブーフさん、ヒロインのロージー・ハンティントン・ホワイトリーさんが、大阪市内のホテルで記者会見を開いた。日本には18年前からよく来ているというベイ監督は「日本に来られてとてもうれしく思う。東日本大震災にはテレビを見て非常に心を痛めましたが、日本の国民は非常に勇気があって勇敢で粘り強い。福島ほか被災地で頑張っている人々、震災に関わっている人たちが真の英雄だと私は思う。頑張ってほしい」と被災者に力強くエールを送った。

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 大物映画監督、俳優の来日ということで、会見にはテレビカメラ40台、スチールカメラ80台、記者も含め報道陣約150人が集まった。シリーズを通して主役を務めるラブーフさんは大勢の報道陣に向かって「まいど!」と関西弁であいさつ。同映画について「トランスフォーマーはおもちゃが大変成功していて、僕にとっては女の子の『バービー』みたいな存在。『スターウォーズ』や『ジュラシック・パーク』のように驚かせてくれる。今回はさらに3Dでそれを見せてくれるのが魅力だと思います」とアピールした。来日は2度目というホワイトリーさんは「おはようございます。私はロージーです。元気ですか?」と流ちょうな日本語を披露し、「15歳で初めての海外が日本でした。今回また日本に来られてうれしい。映画の出演は私にとって、すばらしい経験を積める1年だった。とても興奮しましたし、長年自分が思っていた夢が叶った」と喜びを口にした。

 映画は、あらゆるハイテク機器に姿を変えることができる金属生命体「トランスフォーマー」が、正義の“オートボット”と悪の“ディセプティコン”に分かれて戦いを繰り広げるシリーズ第3弾で初の3D作品。6月29日に全米で公開され、初日5日間の興行収入で首位を記録し、3D作品においても映画「アバター」を抜いて歴代首位となり、また歴代映画で史上最速となる9日間で全世界興行収入が5億ドルを突破するなど、全世界で記録的なヒットを続けている。同映画の魅力について、ベイ監督は「皆さんの子供の部分を解放してくれる。気取ってないしとにかく楽しい。体験する娯楽作品だと思います」と話した。

 同映画のワールドツアーはモスクワ、シカゴ、ニューヨークで行われ、大阪でのツアーが最後の地となった。ベイ監督は「6年間このシリーズに時間を費やしてきましたが、全部が日本から始まっている。おもちゃがあったから、このシリーズがある」と笑顔で感謝していた。映画は29日から、3Dで全国公開。(毎日新聞デジタル)

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