北乃きい:「テレビがなくなったら何もない」 東日本大震災後の心境吐露

東日本大震災後の心境を語った北乃きいさん
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東日本大震災後の心境を語った北乃きいさん

 女優の北乃きいさん(20)が、このほど今秋放送予定の主演スペシャルドラマ「アンフェア the special~ダブル・ミーニング 二重定義~」(関西テレビ・フジテレビ系)の取材で、東日本大震災後の心境を「電気がつかなくなったときに『私たち何やってるんだろう』って芸能界の友達と話しました。『私たちからテレビとかがなくなったら、本当に何にもないね』って。だから芸能人が必要なくなったりしたときのために、何かを身につけなきゃいけない」と明らかにした。

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 北乃さんは震災後、福島県に援助物資を届けたり、現地で歌を歌うなどのボランティア活動をしている。7月には岩手県釜石市を訪れ、ウエディングドレスデザイナーの桂由美さんが被災した人々に結婚式をプレゼントする活動に協力して10組ほどの結婚式に参加した。

 北乃さんは自身の支援活動について「それぐらいしかできない。もっといろいろしたいけど何からしていいか分からない。何があっているか分からないけど動くしかない」とコメント。「芸能人は芸能しかなくて、“手に職”がない。美容師の友達は(現地へ)髪を切りに行ったりしているので、できることがあっていいなと思う」と複雑な胸中を吐露した。

 また「私たちは笑ってテレビの前に立ったりしてるけど、誰かの手がないと輝けない。脚本があって演出してもらって、そのおかげでみんなが感動したり、勇気が出たりする」と話し、今回のドラマを「少しでもドラマに入り込んでもらって、ちょっとでも楽しい、今の2時間がすごく楽しかったなと思ってもらえるだけでも私たちはすごくうれしい」と話した。

 ドラマは、熱く一生懸命な性格の新人刑事・望月陽(もちづき・あきら=北乃さん)が、寺島進さん演じる同課特殊犯管理官・山路哲夫との“異色コンビ”で事件に挑む物語。06年1~3月に放送されて人気を博した篠原涼子さん主演の刑事ドラマ「アンフェア」の新作で、篠原さん主演の「アンフェア」は、警視庁捜査1課で検挙率ナンバーワンのバツイチ刑事・雪平夏見の活躍を描き、全11話の平均視聴率15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、最高視聴率16.5%を獲得した。同年10月に放送されたスペシャルドラマは平均視聴率18.3%を獲得。07年には映画化され、興行収入27億2000万円を突破している。今年9月17日に第2弾の映画が公開予定。北乃さん主演のスペシャルドラマは第1弾の映画と第2弾の映画をつなぐ物語。

 刑事役を初めて演じる北乃さんは、自身が演じる望月の魅力を「正義感の強さ。人のことを自分よりも大切に思って熱く行動ができる人」と語り、「物や人に関心を持つことで自分も成長できるし、いい人間になれるのかなって思う。そういう人を見て勇気とかハートの強さとか感じ取ってもらいたい」と話している。(毎日新聞デジタル)

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