俳優のジャッキー・チェンさん(57)の出演100作目となる映画「1911」が、10月22~30日に開催される「第24回東京国際映画祭」の特別オープニング作品に決定し、ジャッキーさんが開幕に合わせて来日予定であることが10日、明らかになった。すでに欧米から「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」が公式オープニング作品として決定しており、さらに今年はアジアからの特別オープニング作品として同作が出品されることが決まった。同映画祭でオープニング作品が2作品となるのは97年開催の第10回以来、14年ぶり2回目。
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「1911」は、ラストエンペラーの時代、衰退の一途をたどる清王朝を憂い、新しい国を造るために、民衆が立ち上がった。その民衆を指揮する孫文の参謀である革命軍の黄興(ジャッキーさん)は、総督府に攻めこむが、事前に情報を入手していた朝廷側に厳戒態勢を敷かれ、反乱は失敗に終わる。この戦いで多くの命を失った黄興らは戦意を喪失していく……というストーリー。中華民国建国のきっかけとなった「辛亥革命」100周年を記念し製作された。構想10年、製作費30億円をかけ、ジャッキーさん自ら総監督も務め、「レッドクリフ」の撮影監督を務めたチャン・リーさんが監督を務める。
ジャッキーさんは「私の100作目の映画が、復興へと歩み出した重要な年の特別オープニング作品に選ばれたことを光栄に思います。自らを犠牲にする英雄というのは、大きな災難が起こったときに現れるものです。ですから私は英雄を望みません。日本が災難に直面している今、少しでも私の映画が日本の皆さんの力になれたらと願っています。日本でお会いするのを楽しみにしています」とコメントしている。
同映画祭では、東日本大震災の被災地で映画を無料で上映する「シネマエール東北」を応援する募金や、国内外の著名人からメッセージを集め、支援の輪を広げる活動などの「TIFF ARIGATOプロジェクト」を展開する。映画は11月5日に全国で公開。(毎日新聞デジタル)
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