松たか子:松本幸四郎とCMで親子対決 記者役で疑惑の財界人に切り込む

サントリー「ボス ゼロの頂点」の新CMの1シーン
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サントリー「ボス ゼロの頂点」の新CMの1シーン

 女優の松たか子さんと、父親で歌舞伎俳優の松本幸四郎さんが、サントリーの新商品「ボス ゼロの頂点 ~カロリーゼロ~」のテレビCMで親子共演することが11日、明らかになった。これまでにも映画や舞台で親子共演を果たしている2人だが、今回は幸四郎さんがマスコミを騒がす疑惑の大物財界人、松さんが真相を追う新聞記者という敵同士の役柄を熱演し、本格社会派サスペンス映画を思わせるCMシリーズが、12日からの「特報編」を皮切りに、、「取材編」「メイキング編」なども順次展開される。

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 「ボス ゼロの頂点」は、「砂糖ゼロ」「脂肪ゼロ」「カロリーゼロ」でありながら、ほどよい甘さとミルク感を実現した缶コーヒー。新CMでは、松本さんと松さんを起用し、壮大な本格社会派サスペンス映画を思わせるCMシリーズを展開し、同商品の登場感を演出する。第1弾となる「特報」編は、同商品の新発売のニュースを映画の予告CMに見立てた作品で、映画のハイライトシーンを短くつないだようなインパクトあふれる映像や、2人の迫真の演技を通じて、新商品の魅力をユーモアたっぷりに表現する。

 「特報」編は、大物財界人・佐藤礼吉(松本さん)と、真相を追求する新聞記者・鈴木れいこ(松さん)が登場。ある商社の株主総会後、扉が開き、マスコミの前へ姿を現す佐藤。電話ボックスで「消されたんです!」と会社に報告を入れる鈴木記者の映像が挿入された後、記者やカメラマンにもみくちゃにされる佐藤の映像が続く。さらに、「佐藤礼吉君を励ます会」のパーティー会場で、佐藤が「えー、最近マスコミをにぎわしている張本人でございます」とあいさつする。またも場面が変わって、マスコミが群がる料亭前。リムジンから降りた佐藤が振り返ると、鈴木記者と目が合う。再び、電話ボックスで話す鈴木記者の映像。「デスク、これはただの失踪(しっそう)事件じゃありませ…」と話していると、背後から猛スピードで車が近づいてきて……。佐藤、鈴木記者のそれぞれのシーンが目まぐるしく切り替わり、最後は黒をバックに、「8.16 サントリー ボス 『ゼロの頂点』製作委員会」の文字が映し出される。

 30秒バージョンでは、料亭前で鈴木記者が「あなたが全部仕組んだんですよね。芝居打ったんでしょ。なんか言ってくださいよ!」と佐藤に詰め寄るシーンも。松さんは「すごく面白くて、制作意欲にあふれ、志の高いCM作品に父と一緒に参加できて、とても楽しかったです。幸四郎さんのような迫力というか、悪そうだなみたいな存在感のある方が一緒だったおかげで、本当に映画を撮っているような切り替えが自分の中でも自然にできて、中身の濃い時間を過ごせた気がします」とコメントしている。

 一方の松本さんも「現場に、センスと情熱とアイデアが飛び交っていて、CMの仕事をしていることを一瞬忘れるような感じでした。仕上がりが映画のような、しかも社会派の重厚なテーマになっているから、なおさらそう感じたのかもしれません。我々俳優はこういう作品を通して、癒やしや夢や勇気を与えるのが仕事ですが、松たか子と一緒にサントリーさんの『ゼロの頂点』というコーヒーのCMの仕事ができたことは、大変ありがたく、また非常にうれしいことだと思います」とコメント。「たか子と、こういうシチュエーションでCMの仕事をさせていただくのは、後にも先にもこの一瞬だけだと思います。普段、舞台とかテレビに出ていると、あんまり親子の関係とか意識することはないんですが、今度のCMの現場では親子の心のきずなみたいのものを、ふと感じた瞬間があって。そういう意味でも、いい仕事でした」と父親としての顔ものぞかせた。(毎日新聞デジタル) 

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