天海祐希:ハリウッド実写映画初吹き替えに「とても良い経験」 「リアル・スティール」

「リアル・スティール」で実写吹き替えに初挑戦した天海祐希さん
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「リアル・スティール」で実写吹き替えに初挑戦した天海祐希さん

 女優の天海祐希さんが、スティーブン・スピルバーグさんとロバート・ゼメキスさんがタッグを組んで製作総指揮を担当するハリウッド映画「リアル・スティール」(12月公開)のヒロイン・ベイリー(エヴァンジェリン・リリーさん)役で、実写の吹き替えに初挑戦したことが22日、わかった。

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 今までアニメなどの声優経験はあった天海さんだが、実写は初めてで、「今回はベイリー役の女優さんがいらして、その方が素晴らしい演技をしているので、それを壊さないように、心情に寄り添うように演じることが難しかったです。とても良い経験でした」と吹き替え初体験を振り返っていた。

 映画は2020年のロボット格闘技の世界を舞台に、父と子の絆を描く感動ドラマで、「ナイトミュージアム」シリーズのショーン・レヴィ監督がメガホンをとり、「X-MEN」シリーズなどで知られる俳優のヒュー・ジャックマンさんが主演する。

 妻と子を捨ててまでチャンピオンになる夢を追い続けてきたボクサーのチャーリー・ケントン(ジャックマンさん)は、ロボット格闘技の時代の到来によって生きる場所を失い、ロボット格闘技のプロモーターとして生計を立てていた。だが、資金力が乏しく、彼が手配したロボットはリング上であっという間にスクラップ状態に。失意の毎日を送るチャーリーの前に、母を亡くした11歳の息子のマックス(ダコタ・ゴヨさん)が現れるが、マックスはチャーリーに心を開かない。そんなある日、2人はゴミ捨て場でスクラップ同然に捨てられた旧式ロボット「ATOM」を発見する……というストーリー。

 天海さんが吹き替えを担当するベイリーは、家賃も払えぬチャーリーを自宅に住まわせ、かつてのプライドを忘れた自暴自棄のチャーリーに厳しい言葉を吐きながらも、彼に希望を託し続け、チャーリーとその息子マックスを見守り続けるという役どころ。天海さんの起用理由について、配給元のウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンは「ベイリーのキャラクターを演じられるのは、凛(りん)とした強さと信念を持った女性で、同性からも高い支持を得ている天海祐希さんが適任」と説明している。

 作品の感想を聞かれた天海さんは「ロボットが戦っていく映画と聞いていたので『私に合うかな』と思って拝見しましたが、予想外なことに思わず泣いてしまいました。人と人との絆、人の思い、人間の計り知れない力をものすごく感じる作品でした。親子と一緒に闘っていくロボット『ATOM』が何もしゃべらず、表情にも出さず頑張る姿にも胸を打たれました」とコメント。誰と一緒に見ることをお勧めしますかという質問には、「見た後でいろいろ語り合いたい作品なので、恋人や家族、お父さんが息子を連れて行ってほしいです。 親子で見てほしいですね。お父さんはチャーリーの気持ちになり、息子はマックスの気持ちになって見てほしいです」とアピールしていた。

 「リアル・スティール」は12月9日全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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