歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが東京都内の映画館で開かれた3D時代劇「一命」(三池崇史監督)のプレミアに登場。海老蔵さんが歌舞伎以外で公の場に登場するのは、昨年の傷害事件での示談会見以来ということもあり、海老蔵さんは「私事ではございますが」と前置きした後「大変皆様にはご心配をおかけしました。たくさんの皆様からご叱咤(しった)とご声援をいただいて感謝しております。今後は新たな気持ちで精進、努力していくつもりです」とあいさつした。
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映画は、1958年に発表された滝口康彦さんの「異聞浪人記」を基に三池監督が3Dで映画化。原作は1962年に仲代達矢さんの主演映画「切腹」として映画化されている。浪人の津雲半四郎(海老蔵さん)と千々岩求女(瑛太さん)は、それぞれの事情で生活が困窮していたが、愛する人との生活を願い、武家社会に立ち向かっていく……という物語。
プレミア会場には約1000人のファンが詰めかけ、舞台あいさつの800席の会場は満員、立ち見も出るほどだった。プレミアや舞台あいさつ中も「成田屋!」などの掛け声が飛び交い緊張した面持ちだった海老蔵さんも笑顔を見せた。映画のテーマにかけて「命をかけて守りたいもの」を質問された海老蔵さんは「ありきたりなんですが、家族と歌舞伎」と答え、海老蔵さんと同じく子どもがいる俳優の瑛太さんも「家族です」ときっぱり答えた。プレミアと舞台あいさつには三池監督、女優の満島ひかりさんも出席した。映画は10月15日公開。(毎日新聞デジタル)
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