ウサイン・ボルト選手:「200メートルの方が好き」 陸上大会「ダイヤモンドリーグ」 WOWOWで放送

陸上競技大会「ダイヤモンドリーグ」に出場したウサイン・ボルトさん=WOWOW提供
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陸上競技大会「ダイヤモンドリーグ」に出場したウサイン・ボルトさん=WOWOW提供

 陸上競技大会「ダイヤモンドリーグ」の総集編が10月1日午後9時から「WOWOWプライム」で無料放送される。同大会に出場した“世界最速の男”短距離のウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)に話を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「ダイヤモンドリーグ」は10年に新設された陸上競技大会。トラック競技とフィールド競技の16種目で年間優勝を競う。今年は5月にカタール・ドーハで第1戦を行い、ローマ、ニューヨーク、ロンドン、スウェーデン・ストックホルムなどで開催した後、9月にベルギー・ブリュッセルで最終戦となる第14戦を迎えた。男子短距離ではボルト選手のほか、アサファ・パウエル選手(ジャマイカ)、タイソン・ゲイ選手(米国)、クリストフ・ルメートル選手(フランス)らが出場した。

 ボルト選手は09年に行われたベルリン世界陸上で、100メートル9.58秒の世界新記録を出したが、11年は長期の故障休養明けからの不調や韓国テグでの世界陸上でフライングによる失格があり、苦しいシーズンを送ってきた。しかし同大会の最終戦では、急きょ参加種目を男子百メートルに変更し、今季最高記録で優勝を飾った。

 −−ダイヤモンドリーグはあなたにとってどんな意味がありますか?

 俺にとってはすべての大会が重要だね。中には特定の大会に力を入れる選手もいるけど、自分にとってはどの大会も同じように重要。だからすべての大会で全力を尽くす。そうすることで、視聴者や観客に自分がどんなアスリートか覚えてもらえる。ダイヤモンドリーグのいいところは、その年のトップアスリートが一堂に会する機会を何度も与えてくれること。でも、やはり俺にとっては大会が重要ではなく、常に隣のレーンの相手たちとの勝負のみに全力を注ぐだけだね。

 −−今シーズンのダイヤモンドリーグで、特に印象深かった大会はありますか。

 (どれか一つの大会が印象的だというよりも)今シーズンはとてもつらいシーズンだった。今後このシーズンを忘れることはないだろう。

 −−走りの技術、特にストライドについて教えてください。

 ストライドは俺の武器の一つだね。トップスピードになったときに、特にこの大きなストライドが役に立つ。スタートから30~40メートルまではフォームを意識しているけれど、そのあとは自然と大きなストライドになる。でもストライドは技術というより自分の体格がそれを可能にしている。意識して大きくすることはなくて、自然にそうなるんだ。こういう武器を持っていてよかったと思うよ。

 −−100メートル走と200メートル走はどのように違いますか?

 大きく違うね。好きなのは200メートル走。200メートル走では、いつも新たな発見があるんだ。それに200メートル走では07年以来、ずっと負けていない。つまり4年間も無敗が続いているので、気分がいいね。100メートル走は技術も必要だけど、一番重要なのは瞬発力。でもいつも100メートル走の方が注目されるよね。

 −−ライトニング・ボルト(稲妻)のポーズはどのように生まれたのですか?

 父からもらったんだ。父の名字も、もちろんボルトだからね。少し変化させて、自分のオリジナルにしたんだよ。でも、考えて考え抜いたポーズではなくて、ある日やったら周りの反応がよかったのでそれ以来、使い続けているんだ。自分でも気に入っているし、みんなにも気に入ってもらえているからよかったね。

 ボルト選手が出場した同大会の総集編は「陸上ワールドツアー ダイヤモンドリーグ 完全版」と題してWOWOWプライムで10月1日午後9時~同11時に無料で放送。俳優の武田真治さんがナビゲーターを務め、ボルト選手が陸上を始めたきっかけなどについて話す最新のインタビューも放送される。また同大会の模様は「WOWOWライブ」で10月18日から連日放送される予定。

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