能町みね子:「モテキ」作者も推薦 3部作最終巻「ドリカム層とモテない系」発売

「ドリカム層とモテない系」表紙写真
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「ドリカム層とモテない系」表紙写真

 エッセイストやイラストレーターとして活躍する能町みね子さんの「ドリカム層とモテない系」(ブックマン社)が5日に発売された。同作は「くすぶれ!モテない系」、「呻(うめ)け!モテない系」に続く能町さんの「モテない系」3部作の最終巻で、同社のウェブ連載「モテない系とドリカム層」のほか文芸雑誌「小説すばる」(集英社)に掲載された「モテない系とセックス」も収録されている。本の帯には「『モテキ』久保ミツロウさん(漫画家)推薦」という文言と推薦文も記載されている。

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 同書に登場する「モテない系女子」とは特別に容姿が悪いわけではなく、彼氏や夫がいることもあるが「モテるために何かをする」ということに抵抗があるなど「モテないオーラ」がにじみでている女子のこと。マイナー音楽などのサブカルチャーやお寺、時代小説などに造詣が深いなどが「モテない系」の特徴として挙げられている。

 一方、「ドリカム層」(ドリ子)は、モテない系でもなくそれに対する「モテ系」(世間のモテ風潮や恋愛至上主義に積極的に参入していく女子のこと)や、恋愛から完全にかけ離れている「圏外ちゃん」でもない普通の、「何となく男女2人組ユニットの『ドリームズ・カム・トゥルー』(ドリカム)が好きそうな」女子のこと。同書では「モテない系」の能町さんが“未来予想図”通りの人生を歩みそうな「ドリカム層」をいじくり回し、ときにさげすみ、実はうらやんだりしながらイラストと文章で解説していく。

 「ドリカム層とモテない系」はA5判168ページで1260円で発売中。 (毎日新聞デジタル)

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