広末涼子:“雑な幽霊”「小さい子は見ないで」? ドラマ「11人もいる!」制作発表

ドラマ「11人もいる!」の制作発表会見に登場した広末涼子さん(前列右端)ら出演者たち
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ドラマ「11人もいる!」の制作発表会見に登場した広末涼子さん(前列右端)ら出演者たち

 女優の広末涼子さんが、東京都内で行われた連続ドラマ「11人もいる!」(テレビ朝日系)の制作発表会見に、脚本を担当した“クドカン”こと宮藤官九郎さん、主演の神木隆之介さんらとともに出席。神木さん演じる長男・一男や加藤清史郎君演じる末っ子の才悟ら10人の大家族に“元ストリッパーの幽霊”(亡くなった先妻・メグミ)という奇想天外な役どころで出演する広末さんは「今どちらかというと母性のど真ん中にいる私に、こんなに乱雑で言葉遣いの悪いお母さん役を書いてくれた宮藤さんに感謝しております」と皮肉混じりに語り、「心を鬼にして演じてます。小さい子は見ないでください(笑い)。じゃなくて、週末だから子どもたちにも見てほしいかなっていうハートフルな家族劇が書いてあるので、ちょっと葛藤ですね。見てほしいのか、見てほしくないのか」と複雑な心境を語った。

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 宮藤さんの作品に出演するのは初めてという広末さんは、脚本について「やっぱり面白いですね。移動中のクルマの中とかで恥ずかしいくらい声出して笑っちゃう。日常とすごく正反対(な役)なので、幽霊といってもファンタジーのようなストーリー展開で異空間にいる気分。毎話、毎話、本を読むのも楽しみで、撮影も楽しませていただいてます」と笑顔で語った。主人公の長男・一男を演じる神木さんは、兄弟役のキャスト同士で役名で呼び合うルールを決めていることを明かし、「現場で一男兄ちゃんと呼ばれると、自分の中で一男なんだな、長男なんだなって再確認できるし、みんなも兄弟の雰囲気になってます。お昼ご飯もみんなで楽屋で食べたりしていて、本当の家族みたいになってるので、それがずっとこれからも続くといいなと思います」と語った。

 母親役の光浦靖子さんは、「最近は母性の行き場に困ってますので、ありがたい現場です。みんながお母さんと言ってくれるのが本当に楽しい。バラエティーのときの“悪い自分”を全部捨ててやってます」と明かした。仕事もなく、ぐうたらな父親役を演じる田辺誠一さんは「結構普段に近い感じでやってます。毎日すごく楽しいですね。楽しすぎて、子どもがいつか巣立っていくのと同じように、今は貴重な時間を感じています」とコメントした。末っ子の才悟を演じる清史郎君は「僕が初めてせりふをいただいたドラマの脚本が宮藤さんだったので、またお仕事ができてとてもうれしいです。今回はお兄ちゃんやお姉ちゃんがたくさんいて楽しい。才悟だけ広末さんが演じるお化けのメグミさんが見えるので、みんなの前で演じるときは表情だけで演じなくちゃいけないので、難しいけど頑張ってます」とハキハキと語り、一同を感心させていた。

 「11人もいる!」は、「木更津キャッツアイ」「タイガー&ドラゴン」など個性的な作品で高い評価を受けている宮藤さんの向田邦子賞受賞後初となる連続ドラマ。仕事のない父(田辺さん)と家庭的な妻(光浦さん)、神木さん演じる長男をはじめ8人の個性的な子供たちの計10人の大家族に、末っ子の才悟(さいご=清史郎君)にだけ見える謎の“11人目”として広末さん演じる“前妻・メグミの幽霊”加わり、コミカルでちょっぴり切ない家族劇が展開する。

 会見は、光浦さん演じる母が経営するカフェ「日だまり」のセットの前で行われ、会見後にはキャストが“日だまり風カツカレー”を記者らに振る舞った。ドラマ「11人もいる!」は21日から毎週金曜11時15分の「金曜ナイトドラマ」枠で放送予定。4人組ロックバンド「NICO Touches the Walls(ニコ・タッチズ・ザ・ウォールズ)」の最新曲「バイシクル」が主題歌に採用されている。(毎日新聞デジタル)

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