小泉今日子:蒼井ら共演女優と全員黒衣で登場「びっくりするような作品」

「贖罪」制作発表記者会見に黒い衣装で登場した小泉今日子さん
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「贖罪」制作発表記者会見に黒い衣装で登場した小泉今日子さん

 女優の小泉今日子さん(45)が1日、東京都内で行われたWOWOWの主演ドラマ「贖罪(しょくざい)」の制作発表記者会見に共演の蒼井優さん(26)、小池栄子さん(31)、安藤サクラさん(25)、池脇千鶴さん(30)と一緒に全員黒い衣装で登場した。90年代にJホラーブームを巻き起こした黒沢清監督は「このドラマは小泉さん演じる麻子とそれぞれのヒロインが最後に出会って対決するのが決まりごとで、そのときの衣装も黒なんです。小泉さんのポジションは魚を鵜(う)に捕ってこさせてはき出させるような鵜飼いの鵜匠のようなポジション。鵜は黒いから女優さんも黒い衣装でとなりました」と意外な理由を明かし、小泉さんは「黒沢ファンがびっくりするんじゃないかという作品で、世界中の黒沢ファンに見てほしいドラマ」とドラマをアピールした。

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 「贖罪」は、映画「告白」の作者・湊かなえさんの3作目の小説で、連鎖する悲劇を5人の女性の視点で描き、人間誰もが隠し持つ毒や心の闇を描いた作品。ドラマは、WOWOWの「連続ドラマW」枠で放送され、映画「トウキョウソナタ」(08年)の黒沢監督が演出を担当する。15年前、ある田舎町で小学生の少女エミリが男に連れ去られ、殺される事件が発生。直前まで一緒に遊んでいた小学生4人は第1発見者になるが犯人の顔をよく思い出せず、事件は迷宮入りに。エミリの母・麻子(小泉さん)は、4人に「犯人を見つけなさい。でなければ、私が納得できるような償いをしなさい」と激情の言葉を投げつける。「償い」という呪縛にとらわれながら成長した彼女たちは、やがて連鎖する悲劇を引き寄せていく……という物語。

 会見ではドラマのタイトルにちなんで「償いたいと思っている罪」を質問された小泉さんは「45年も生きてくると小さな罪を重ねて重ねて生きているので口にするのもイヤ」と話し笑いを誘った。ドラマは「WOWOWプライム」で12年1月8日から毎週日曜午後10時から放送。第1話は無料放送。(毎日新聞デジタル)

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