ペンギンが活躍するハリウッドの劇場版アニメ第2弾「ハッピー フィート2 踊るペンギン レスキュー隊」(ジョージ・ミラー監督)で、日本語吹き替えに初挑戦した人気子役の鈴木福君(7)と前作の主人公マンブル役の劇団ひとりさん(34)。マンブルとグローリアの間に生まれた今作の主人公、子どもペンギンのエリックの声を演じる福君は、インタビュー前には「緊張する~」といいながらも、エリックの魅力を聞くと「エリックは可愛い! 目はキラキラしているし、手はちっちゃいし」とその魅力を元気に話してくれた。(毎日新聞デジタル)
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映画は、世界で4億ドル(約311億2400万円)を超えるヒットとなった「ハッピーフィート」の続編で、南極の踊れる皇帝ペンギンの世界が舞台。踊るのが嫌いなエリックはタップダンスの達人の父のマンブルから逃げ出し、飛ぶことができるペンギン、マイティ・スベンと出会う。そんなとき、ペンギンの世界が強大な力によって大きな危機に直面するが、小さなオキアミから大きなゾウアザラシまで、あらゆる生き物たちをペンギン国のために集結させる父マンブルのガッツと勇気ある姿から、エリックは父との絆を深めていく……というストーリー。
初めての吹き替え挑戦に福君は、「アニメの声はやってみたくて、(お話が来たときは)すごくうれしかったです。でも、何秒から何秒まで、早くせりふをいうとか、『これくらいに収まるように』といわれたのがすごく難しかった……」といつもとは違う演技に戸惑った様子。歌を歌うシーンは「楽しかった!」と笑顔だったが、一番難しかったのは「オペラのシーンがあって、すごく難しかった」と明かした。映画については「笑ったり、泣けるシーンもあったり、歌を歌うシーンも本当に楽しい。3Dで見られるから、迫力があって面白いと思います。みんなに見てほしいです。お願いします!」と力強くPRした。
劇団ひとりさんは「最初はなるべくお父さんっぽく優しい感じでやろうと思ったんですが、演出の方から『ちゃんとお父さんをできていないのがマンブルだ』といわれたので、いかにもお父さんという感じにならないようにしました」と話し、初の父親役は「比較的お兄さんっぽい感じにした」と話した。一方、実際の父親ぶりについて、劇団ひとりさんは「子どもが反抗したらどうする?」と聞かれると「僕は一切の反抗を許さないですね。小遣いとか全部カットする。それが僕は愛情だと思っている」と、演技とは一変して厳しい父親の表情で語った。
エリックがカリスマペンギンにあこがれるが、これにちなんであこがれの人物を聞くと、福君は「仮面ライダー!」と笑顔で答えた。「バイクが大好きで、3歳くらいに朝早く起きたら『仮面ライダー』が(テレビで)やっていて、それからずっと見ています。見始めたらすごく好きになって、仮面ライダーになりたくなりました!」と夢中で話しながらも、「アクションが大好きです。この映画の中にもアクションっぽいのがあった」と映画のPRもしっかりと織り交ぜてコメント。
映画の中で好きなせりふは、福君が「望みがあれば、ひたすら願え、ひたすら願えばそれはかなう」と答え、「エリックが魚に乗ってヒューンって(空を)飛ぼうとしたシーンがある。『パパ、僕飛んだよ!』って言うんです」と熱っぽく説明した。一方、劇団ひとりさんは「僕はエリックに『ペンギンは飛べないんだ』ってたしなめるせりふが好き。第1作ではマンブルも夢を見ていた少年だったのに、それがすっかり大人になって……。もの悲しいいいシーンです」と対照的に答え、福君といいコンビぶりを見せていた。「ハッピーフィート2」は全国で公開中。3Dも同時公開。
<鈴木福君のプロフィル>
2004年6月17日生まれ、東京都出身。B型。06年に教育番組「いないいないばあっ!」(NHK教育)で芸能界デビューし、映画「ちょんまげぷりん」などに出演。ドラマ「マルモのおきて」(フジテレビ系)に出演し、芦田愛菜ちゃんとのユニット「薫と友樹、たまにムック。」名義の主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」でCDデビュー。現在はドラマ「妖怪人間ベム」(日本テレビ系)に、ベロ役で出演中。好きな動物はリスザル。趣味は仮面ライダー。特技は琴。
<劇団ひとりさんのプロフィル>
1977年2月2日生まれ、千葉県出身。A型。92年にデビューし、00年に「劇団ひとり」としてピン芸人となる。お笑い、バラエティー番組はもちろん、映画やドラマで俳優業もこなし、06年には100万部を突破した小説「陰日向に咲く」を執筆するなどマルチな才能を発揮。声優としても「ドラえもんのび太の恐竜2006」で5役を務めた経歴を持つ。趣味は映画観賞、パソコン、自己啓発本。
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