作家の横山秀夫さんの警察小説が原作で、内野聖陽さん主演のドラマ「臨場」(テレビ朝日系)が映画化されることが26日、発表された。映画では、内野さん演じる警視庁刑事部検視官・倉石が通り魔事件の真犯人に迫る。
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「臨場」は、事件現場に臨んで初動捜査に当たることを意味する警察用語。内野さん演じる倉石は、草木に話しかけたり、生のキュウリをかじりながら事件現場に現れたりと「変わり者」だが、検視によって物言わぬ死者の「声」を聞き、事件の真相へと迫っていく能力にたけている……という設定。09年4~6月に放送された第1シーズンは、倉石の型破りで強烈な個性と検視官という特異な職種に焦点を当てて描かれた緊張感あふれる映像が高い評価を得て、平均視聴率14.5%を獲得し、10年4~6月に放送された第2シーズンも平均視聴率17.6%を記録した。
映画は、東京都内で起きた無差別通り魔事件の実行犯が心神喪失が認められ、無罪となるところから始まる。その2年後、無罪を勝ち取った弁護士と実行犯の精神鑑定を行った医師が殺害される。警視庁と神奈川県警は合同捜査本部を設置し、事件の被害者遺族を疑うが、弁護士の殺害現場に“臨場”した倉石は「オレのとは違うなあ」と話しながら、真犯人を追う……というストーリー。ドラマと同様に、松下由樹さんや渡辺大さん、平山浩行さん、益岡徹さん、高嶋政伸さんらが出演する。
映画は現在撮影中で、12年6月30日に公開予定。(毎日新聞デジタル)
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