第68回ベネチア国際映画祭で日本人初のマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)を受賞した染谷将太さん(19)と二階堂ふみさん(17)が11日、東京・市ヶ谷の市谷亀岡八幡宮で受賞作「ヒミズ」(園子温監督)のヒット祈願を行った。青春映画にちなんで水色の着物で登場した二階堂さんは、大人になったらしたいことを聞かれて「朝帰りです」と爆弾発言。「夜中歩いて歩いて、疲れ果てておうちに帰ってきたい。何で笑うんですか?」と周りの反応を不思議がっていた。
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「ヒミズ」は、ギャグマンガ「行け! 稲中卓球部」で知られる古谷実さんが、ギャグを排して描いたシリアスな青春マンガが原作。01~03年に「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載され、コミックスは全4巻が発売されている。平凡な人生にあこがれる中学3年の少年・住田祐一が、ある事件をきっかけに心に闇を抱え、学校へ行かずに「悪いやつ」を捜すようになる……というストーリー。園監督は今回初めて原作ものの実写化を手がけた。
はかま姿で登場した染谷さんは「時代劇で着物を着る機会はありますが、何か変な感じ……」と慣れない様子。今年成人を迎えたら何をしたいか聞かれると「考えたこともなかった……。ブータンに旅行とかに行きたいですね」とマイペースに答えた。今年の抱負を漢字一字で表すとという質問には、染谷さんは「新」と答えて「また新たに人生を歩んでいこうかなと思って」と笑い、二階堂さんは「米」と答え、「今年受験生なので、日本人なので、いっぱいお米を食べて元気出していこうかな」とちゃめっ気たっぷりに答えた。
ヒット祈願では、2人で鏡開きを行い、メッセージを書いた絵馬を奉納した。14日から公開される映画について、染谷さんは「今この時期に映画館で見ることに意味がある映画だと思います。自分の作品は客観視できないんですけれど、今回は僕も素直に感動しました。そんな力強い作品なんで、感動してほしいです」と熱を込めて語り、二階堂さんも「皆さんの魂と本気と覚悟がスクリーンからあふれ出していると思います。ぜひ劇場でご覧になってください」とPRした。(毎日新聞デジタル)
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