佐野史郎:日本の伝統芸“戦隊もの”出演に「気を使います」 恐縮しながら舞台あいさつ

「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」完成披露に登場した(前列左から)佐野史郎さん、小澤亮太さん、大葉健二さんら
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「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」完成披露に登場した(前列左から)佐野史郎さん、小澤亮太さん、大葉健二さんら

 俳優の佐野史郎さん(56)が13日、東京都内の映画館で行われた特撮映画「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」の完成披露試写会に登場した。佐野さんは映画で敵組織の幹部役を演じており、ゴーカイレッド役の小澤亮太さん(23)らレギュラーメンバーや、30年ぶりに復活を果たした宇宙刑事ギャバン役の大葉健二さん(56)らが居並ぶ中、登壇し、「こういう映画に参加させていただくことは少ない。物語の中でもかなり浮いている。今、劇場でもアウェーな感覚が……」と戸惑いつつ、「非常に気を使います。ただではすまない役ですよね。戦隊ものは日本の伝統芸となっていて、世界にファンがいますからね」と恐縮しながら話した。 

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 「海賊戦隊ゴーカイジャー」は、「秘密戦隊ゴレンジャー」(75年)から続く特撮ヒーロー番組のシリーズ35作目。「宇宙刑事ギャバン」は82、83年に放送された実写特撮番組で、銀色の「コンバットスーツ」を身にまとったヒーローが活躍する「宇宙刑事」シリーズ、「メタルヒーロー」シリーズの元祖となっている。映画は、伝説のギャバンがゴーカイジャーを逮捕するために地球を訪れ、ついにゴーカイジャーは身柄を拘束されてしまう。何者かの邪悪な陰謀に気づき、ゴーカイジャーを助けようとしたギャバンだったが、ギャバンの能力をコピーしたロボットに魔空空間の宇宙最悪の刑務所・魔空監獄に捕まってしまう。ゴーカイジャーは、ギャバンを助けに、魔空空間に行くことを決意する……というストーリー。

 30年ぶりに「宇宙刑事ギャバン」になった大葉さんは衣装合わせが照れくさかったといい、「40、50代の女性が女学生の格好をする気持ちはこんなかな」と笑い、「ゴーカイジャーはテレビの撮影もあるから、寝ないで命を懸けて、愛を込めて作っている。ヒーロー像をみてあげてください」と観客に呼びかけた。

 一方、豪華なゲストとの“競演”にレギュラーメンバーも大興奮。ゴーカイイエロー役の市道真央さんは「撮影でもですが、アフレコで佐野史郎さんの声を聞いて、競演が実感できてうれしかったです!」。小澤さんは「ハードな3日間の撮影で、(佐野さんと大葉さんの)2人が初めてそろったとき、すぐに目が覚めました。雰囲気がすごくて、『大先輩だー』と思った。本当によかったです」と感激した様子。ゴーカイシルバー役の池田純矢さんは「大葉さんに撮影が終わった時に『アクション続けた方がいいよ、武器になるからね』と直接言っていただけた。一生の宝物です」と目を輝かせた。

 イベントでは、辰(たつ)年にちなんで中国の伝統芸能「龍舞」も披露された。映画は21日より全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)

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